2005年4月の記事一覧

先般より、Photoshop CS をメインで使うべく、フィルム色のコントロールについて研究を始めました。目標とするシミュレーションの色は FinePix S3 Pro の「Velvia 調」と「NS160 調」の2つです。

手順として、まず基準の光源を決めます。私の場合は「太陽光」です。そうしたら次にホワイトバランスを透過光+マニュアルWBにて行い、マクベスのカラーチェッカーを FinePix S3 Pro の「Velvia 調」と「NS160 調」で撮影します。このとき、太陽光がカラーチャートに対して45度の角度であたるように位置を調整します。もちろん、カラーチャートとカメラは平面を保ちます。続いて、対象となる EOS 20D で同じくマクベスのカラーチャートを撮影して準備OK。

FinePix S3 Pro の「Velvia 調」と「NS160 調」で撮影した画像を基準に、EOS 20D の色を Photoshop を使い補正していきます。このとき、カラーチャートの「赤・緑・青」を調整レイヤーの「色相・彩度」と「HSB」を使ってマクベスのカラーチャートの各数値を合わせ、色を合わせていきます。完全にシミュレーションすることは難しいのですが、雰囲気をだすことはできます。このあたり、Camera Raw の機能が Capture One PRO くらいの機能を持ってくれるともっと追い込めるんですけどね。

補足ですが、Camera Raw でのコツはコントラストとシャドーをうまく使いシャドーをつぶさないように最適なコントラストを作ることです。また、カメラや撮影条件にもよりまずが、シャドー部に若干のマゼンタがのる場合があるようなので、その場合は「シャドーの色かぶり」を使って調整するとうまくできます。

仕上げは、シミュレーション(調整)した結果を Camera Raw に設定して完成です。このシミュレーションもすべての写真に適応するわけではありません。特にコントラストは撮影状況により変わるので、写真ごとに微調整が必要になります。

さて、今回の設定は FinePix S3 Pro 用と EOS-1Ds 用の2つを作りましたが(正確にはカメラがこれしかないので)、この2つの画像を比較しただけでも、かなりコントラストなどに違いがあり、同じ Camera Raw からの現像でもカメラ別に色を調整しなければならないことがわかりました。

今回作成した「Velvia 調」と「NS160 調」は被写体や撮影条件により使い分けないと、単純に「Velvia 調」を使うとコントラストが高すぎる場合もあります。また、太陽光ではなく、室内におけるストロボ撮影の場合も別途つくらなければならないと思います。

今回はまだ研究段階なので、詳しいパラメータは公開しませんが、サンプル画像をアップしてみます。興味のある方はどうぞ。

■CameraRaw「ノーマル」■CameraRaw「NS160調」■CameraRaw「Velvia調」

データ:EOS-1Ds/EF 24-70mm F2.8 L/PL フィルター使用

Capture One PRO 3.7 RC1

先日から Capture One PRO 3.7 RC1 がダウンロード開始になりました。
大きな変化としては、ノイズリダクション機能がついたことですかね。

このソフトも「RC1」といった形で配布を始めたのは喜ばしいです。

→ Capture One 3.7 RC1 for Win (http://www.phaseone.com/Content/Downloads/RC/RCWIN.aspx)
→ Capture One 3.7 RC1 for Mac (http://www.phaseone.com/Content/Downloads/RC/RCMAC.aspx)
→ PHASE ONE (http://www.phaseone.com/)

i1 OPERATION HANDBOOK がダウンロードできるようになっていました。かなり詳細なマニュアルです。これでようやく i1 Share の使い方をマスターできそうです。今後は色の判断として、印刷した結果を測色したいと思っています。例えばメーカー純正のプロファイルとの比較みたいなことを考えています。

これを読んでいて気になった点として、モニタ(CRT)のキャリブレーションのときに、カット・ゲインの調整ができるモニタの場合、カットは使わずゲインのみで調整するような指示がありました。

■EIZO T760 のヘルプ画面
 

それと、プリンタパッチを印刷してから測色するまでの時間は、顔料系で1時間以上、染料系で3時間以上を目安にするように書いてありました。ご参考までに。

■ i1 OPERATION HANDBOOK
 i1ope_manu.jpg

→ マニュアル(PDF) (http://www.i1color.co.jp/file/support/i1_op_hb2005.pdf)
→ 製品情報 (http://www.i1color.co.jp/products/index.html)
→ i1color (http://www.i1color.co.jp/)

次期バージョンの機能を、現バージョンの GUI にてテストする開発版のようです。
できれば他の現像ソフトのように、色相や彩度、明度の調整ができる機能がほしいっすね!

[2005/04/12 Ver0.0.0.6]
Initial Release

 「SILKYPIX Developer Studio 1.0」からの変更点
● ハイライトコントロール機能
● 自動露出機能
● トリミング機能(領域拡張機能付き)
● R,G,B独立トーンカーブ調整
● WB微調整方式
● EXIF情報表示
● リネーム/一括リネーム機能
● 露出補正の範囲を±2EVから±3EVに拡張

→ ダウンロード (http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/test/download/)
→ 製品情報 (http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/product/index.html)
→ SILKYPIX (http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/index.html)

4月12日に Ver.1.0.14.1 にリビジョンアップしたようです。

[2005/04/12 Ver1.0.14.1]
以下の変更をおこないました。
1. 問題の修正
● Olympus E-300 の長時間露光した ORF を正しく現像処理できない問題の修正
● Fuji S2 ProのサポートできないDNGを読むとアプリケーションエラーが発生する問題の修正
● 開発テスト版と併用するための問題の修正

→ ダウンロード (http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/download/)
→ 製品情報 (http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/product/index.html)
→ SILKYPIX (http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/index.html)

L997が発表されたと思ったら、ColorEdge も新しい ColorEdge CG210 が発売になるようです。
5月20日でオープンプライス。店頭予想価格は35万円前後になるらしいですね。

性能的には、先日発売されたL997のパネルを使っているようですが、実質20万円を切っているL997との差は、メーカーでキャリブレーションをとってくれている点にあると思います。これは i1 などをもっていない方にお勧めなのかなぁって思います。

私のように i1 Photo を持っていれば、L997で十分ですね。

■ ColorEdge CG210

 CG210.jpg

→ ニュースリリース(PDF) (http://www.eizo-nanao.com/news/pdf/2005/NR05-010A_CG210.pdf)
→ 製品情報 (http://www.eizo.co.jp/products/ce/cg210/index.html)
→ EIZO (http://www.eizo.co.jp)

SILKYPIX Developer Studio 1.0.13.0

先日、SILKYPIX のバージョンを上げました。

最近試しているのは、カラーモードの「美肌色」です。ここを「記憶色」にすれば派手な画像になるのですが、ことポートレイトでは「美肌色」にして彩度を調整する方法が最適なようです。

いろんな画像を扱ってみて感じるのは、風景には風景の難しさがあり、人肌には人肌の難しさがあります。この SILKYPIX をはじめ、多くの RAW 現像ソフトは人肌はかなりいけてますが、風景となると不自然なものがまだまだ多いと感じています。

あっ、それと SILKYPIX では FinePix S3 Pro はサポート外となっていますが、Adobe 社から配布されている DNG コンバーターを使い、いったんDNG に変換してから現像することに成功しました。ただし、単純にはうまくいかないんですよ。以前もそれで断念しました。ポイントは「環境設定」の「画像の変換方法」を「リニア画像に変換」を選んでから現像することです。これでうまくいきます。

もし、興味のある方はチャレンジしてみてください。もっとも FinePix S3 Pro ではその必要はないと思いますけど。

カラーマネージメントっていうと、なんか難しく考えたり、モニタとプリンタとの色あわせみたいなイメージがあります。単純にそれだけならば、高いお金を出して i1 Photo や Photoshop を購入する必要はまったくありません。

でも、実際にデジタルデータを扱うと、もう少し広い視野から考えていかなければクオリティの高い画像やプリントは望めないのです。

確かに、「色あわせ」といった観点から Photoshop や i1 Photo を使うといった見方もありますが、私は少々違います。カラーマネージメントは「色を正しく伝達する仕組み」でしかありません。ルールみたいなものです。決して「Photoshop = カラーマネージメント」でなければ、「i1 Photo = カラーマネージメント」でもありません。

私が考える i1 Photo は、どちらかといえば、それぞれの機器の最大限の能力を引き出すための機械であると考えています。量産品は個体差もあれば、使っているうちに経過年劣化も発生します。インクジェットプリンタでは気温や湿度などの使用環境が変われば色も変わります。こういったいろいろなファクターを考慮し、正確な状態を測定するのが i1 Photo であると考えています。

また、せっかく機器の最大限の能力を測定できても、それぞれの機器に正しく色を伝達しなければ意味がありません。そのために Photoshop が必要なのです。そう、「プロファイル変換」です。もちろん Photoshop はそれだけではありませんが、これがカラーマネージメントにおける重要な機能なのです。

まぁ、簡単に言ってしまうと、

i1 Photo により機器の能力を最大限に引き出し、Photoshop により色の伝達を正しく行うことにより、短時間で最大のクオリティを作り出す。

ということです。これにより無駄なプリントは無くなりますし、今までのプリントがウソのようにクオリティアップします。ホントです。もちろん、他の機材やソフトでも同様の機能があれば問題ありません。

ただ、ここでよく陥るポイントとして、入力されるデータの「質」があげられます。
最近のデジタルカメラの画質は飛躍的に向上しましたが、案外クオリティは高くないということです。多くのカメラは Photoshop などで加工していると思います。できれば撮りっぱなしでプリントしたいものですよねぇ?

私が個人的に思うのは、先の機器がそろっている環境で見る限り、そういったカメラはいまのところ FinePix S3 Pro くらいしか見当たりません。他のカメラの場合は、RAW で撮影して SILKYPIX で現像したり、ワークフローを考えると多少問題があってもCapture ONE PRO といった選択肢もあります。しかし、補正なしで FinePix S3 Pro みたいなストレートな画像を私は見たことがありません。

全ての機材を使ったわけではありませんし、全ての撮影スタイルに合うわけではありませんが、少なくとも、色にこだわる人で、風景写真やスナップ、スタジオ撮影においては

 FinePix S3 Pro + i1 Photo + Photoshop CS + PX-G900(PX-G5000)

は最強でしょう。
ただ、仕事で使うには、カメラのバッファの問題や、RAW 現像が遅いなどの問題もあります。あくまで色に注目した場合です。

めずらしく強気のコメントでしたぁ!!
終わり。

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プロフィール

2001年に EOS D30 でデジタル一眼レフデビュー。その後 EOS-1D, EOS-1Ds, EOS-1Ds MKIII, EOS-1D X, EOS 5Ds R そして現在は FUJIFILM X-T2 をメインカメラとして「風景写真の色と質感」にこだわった研究をしています。

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