風景写真に最適な RAW 現像ソフトは?

今日は、風景写真における現像ソフトの比較をしてみたいと思います。

今回の比較は、DPP 3.8.0、Lightroom 3 Beta 2、DxO Optics Pro 6.1.2、Capture One Pro 5.1.1 です。あと、Lightroom + Photoshop プラグインといった組み合わせもありますが、今回ははずしました。

さっそく画像を見てください。
左から、DPP、Lightroom、DxO Optics Pro、Capture One Pro、DxO Optics Pro フィルム調です。
 IMG_100509_01.jpg
 (※クリックすると大きな画面が開きます)


この画像は Photoshop で 50% 表示させたものです。このくらいが印刷した時のイメージに近いと思います。また、現像ソフトのパラメータはすべて初期値で行っています。

さて、解像感は Capture One Pro > DxO Optics Pro > Lightroom > DPP といった感じですが、コントラストの関係から、見た目の印象は DxO Optics Pro > Capture One Pro > Lightroom > DPP といった順番になります。

もちろん、これは現像ソフト各パラメータをいじれば結果も違ってくると思われます。例えば、Capture One Pro は一見解像感が高いようですが、初期値のシャープネスが強くかかっています。逆に Lightroom は初期値のシャープネスが弱いので、Photoshop でシャープネスをかけると Capture One Pro 以上の解像感になります。

それと、DxO Optics Pro は、「DxO レンズブラー」機能が有効にならないと、まったく解像感がない画像になってしまいます。つまり、レンズが登録されていないとダメということです。また、フィルム調にした画像はさらにコントラストも強く、記憶色にかなり近いと思われます。この場合、PX-5500 などの顔料系プリンタでは、こういったコントラストの高めの画像の方がキレイにプリントされるようです。

さて、ここで考え方を整理しておきたいと思います。基本的にどの現像ソフトでも、自然な色を追求することは可能だと思います。しかし、私がこだわるポイントは、結果がでるまで、どれだけ少ない手間で、且つ、どれだけ記憶色に近づけるかの2点です。

このような観点から評価しますと、今回は DxO Optics Pro が私の理想に一番近いと思われます。ただ、これはあくまで風景写真の場合であって、スナップやポートレイトなどでは評価は変わります。今回はあくまで風景写真ということで。

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