Canon EOS-1D X と EOS 5D Mark III では、はたしてどちらが風景写真に適しているのか?
いろいろと調べてみて、分かったことをメモっておきたいと思います。

EOS 5D Mark III は、旧 Mark II で問題だった AF を「新開発61点高密度レティクルAF」とし、連続撮影数も最高約6コマ/秒と向上。画素数も EOS-1D X と比べて約400万画素多いので、風景写真においては EOS-1D X より有利であるといったコメントが多いと思います。

ですが、以前から言われていることとして、EOS 5D Mark III は EOS Movie に偏ったため、ローパスフィルタの効きが強く、そのため画像が眠いと。しかし、それは DPP の問題で解決済みであり、EOS 5D Mark II と遜色ないと多くのサイトで語られています。

自分としては EOS-1Ds Mark III の画像と比べ、これらのコメントに対して違和感があり、少し前からいろいろと調べていました。そうしたら意外な事実がわかってきたのです。


まずは動画ですが、以前からこんなサイトがありました。
なんと EOS 5D Mark III のローパスフィルタを外すとこんなに違うらしい。

 ■EOSHD
 http://www.eoshd.com/content/7727/james-miller-removes-optical-low-pass-filter-from-5d-mark-iii-for-resolution-increase

 ※サイトからの抜粋
 Movie-02.jpg

また、他のサイトでも EOS 5D Mark II / Mark III, EOS-1D X, D800, D4 の比較が公開されています。これを見ても EOS 5D Mark III の動画は眠たいです。

 ■5DⅢ vs 5DⅡ/ 1D X/ D800/ D4 Landscape 風景編
 http://www.youtube.com/watch?v=AQohP4V9H8w&feature=player_embedded

 ※動画からの切り取り
 Movie-01.jpg

この動画の比較を見ると、EOS 5D Mark II と EOS 5D Mark III はそれほど違わない。そうすると、今回からフィルター効果が強くなったのではなく、以前からこのくらいの性能なんだと思われます。こうして比較してみると、EOS 5D 系だけ眠いんですけど。これって、ローパスフィルタの性能?

ちなみに、EOS-1D 系のローパスフィルタは「ニオブ酸リチウム」で、EOS 5D 系は「人工水晶」で作られているようです。この違いはローパスフィルタの厚さになるようで、センサーに対して平面であるローパスフィルタは薄ければ薄いほど良いらしいです。まぁ、これが原因なのか、はたまた設定や味付けの問題なのかはわかりませんが。

あと、静止画の比較もありましたので、紹介しておきます。

 ■Canon EOS 1Dx vs 5D Mark III - Photojournalism
 http://www.youtube.com/watch?v=YDaW1RZGMVQ&feature=player_embedded

 ※動画からの切り取り
 Photo-01.jpg

これらのサイトからわかるように、動画だけではなく、静止画でも同様に眠たい画像になっています。この差をわずかと見るか、大きいと見るかは人それぞれだと思いますが、私は大きな差だと思います。元データがこれほど違えば、RAW 現像にも大きく影響すると考えられるからです。

これらの結果が正しければ、解像感は画素数だけでは語れないと言えます。また、最近の風景写真の撮影スタイルも変わってきていて、高感度(シャッタースピードを上げる)を使って被写体ぶれを抑えたり、三脚を使わずできるだけスピーディで自由な構図を求める撮影スタイルになってきています。

そういった意味では、EOS-1D X は高感度も強く、画像は解像感もあり、ボディの基本性能が高い。画素数も2倍以上差があればまた違ってくると思いますが、これらの結果からするとむしろ風景写真には EOS-1D X の方が向いていると思います。そして素人の私にとっては「見栄を張れる」ので完璧です(笑)