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フロンティア 一覧

先日は、富士フィルムのフロンティア用プロファイルについてご紹介をさせていただきました。
その時に、富士独特の「赤」の処理について少し触れましたが、今日は実際にそのサンプルを掲載したいと思います。

掲載する画像は、「モミジ」と「和服」です。どちらも Adobe RBG 対応のモニタであれば、はっきりと違いが判るのですが、Web 上に掲載する関係上 sRGB に変換しているため、差がわかりにくくなってしまいました。でも、感じはつかめるのではないかと思います。

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久しぶりの更新です。

今日は、富士フィルムのフロンティア用 ICC プロファイルを見つけたのでご紹介したいと思います。ICC プロファイルは、海外(ドイツ)のホームページで公開されている富士フィルム純正の ICC プロファイルです。

ペーパーの種類は日本とは違うので、若干の違いはあると思いますが、私が実験的にプリントした限りでは今までで最高の出来栄えになりました。まったく問題ありません(仕事でも使えますよ!)

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結局のところ、i1 Photo でつめていくと、2点ほど壁にぶつかります。
それは「無彩色のグレーバランス」と「色のマッピング」の調整ができないことです。

今回、フロンティアなどの業務系のプリンタと、インクジェットプリンタのプリンタプロファイルを作成してみたのですが、フロンティアや PM-4000PX ではきれいなグレーがでるのに、PX-G900 となると i1 Photo は18%グレー以下が赤っぽく、MonacoPROFILER は18%グレー以下が緑っぽくなりました。

この色の違いはあれ、PX-G900 を使うには少々コツがいるようですね。(MonacoPROFILER でのプロファイル作成は今年の1月ごろに作成したものです。厳密には同一条件ではありません)

 ※スキャニング画像では i1 Photo も Monaco も PX-G900 のスケールは緑に偏っていますね…

 ■i1 Photo + FRONTIER
 FRONTIER.jpg

 ■i1 Photo + PX-G900
 i1_Photo.jpg

 ■MonacoPROFILER + PX-G900
 Monaco.jpg

そもそも、i1 Photo は単にプリンタの性能を測定しデータ化しているだけなので、ある意味プリンタの素性がはっきりとするわけですが、どうやら安い?インクジェットプリンタは、無彩色グレーバランスにバラツキがあるのではないか?もしくは、インクジェットプリンタは計測が難しいのではないかと思われます。

これは例えば PM-4000PX には、グレーバランサーといったソフトが海外にあって一時期騒がれましたが、こんなツールがあるってことは、やはり個体差があるのでしょうね。でも、私のところの PM-4000PX はこのグレーが結構きれいに出ていました。まぁ、こういったところにコストがかかっているのでしょう。

この無彩色のグレーバランスばかりは i1 Photoではどうしてみようもありませんが、どちらにせよプロファイルの無彩色グレーバランスがとれれば、どちらのツールでもまったく問題はありません。

あっ、少々脱線しますが PX-G900 って2~3ヶ月に一回くらいは、全インクカートリッジをはずして良く振ったほうが色が安定するようです。夏場だけなのかもしれませんが、私の PX-G900 はそれで黄色かぶりから脱出しました。ちなみに PX-G900 のインクは1年以上前に製造され、かなり古いものしか流通していないように感じます。(当方が田舎に住んでいるためかも知れませんが…)

さて話を戻します。

そこで ProfileEditor や MonacoPROFILER の登場ってことになるんですが、これらのツールには、この無彩色グレーバランスをとる機能と、先般から問題視していた、明るい黄色が飛んでしまうところを補正する「セレクティブカラー」といった機能があります。また、MonacoPROFILER には、グレーをグレーにするって機能があったような気がきます。こういったときに使うんでしょうね。どうやら最後はこれらの機能が必要になるようですね。

とりあえず現状では、プロファイル変換方法を「知覚的」で変換することと(少し緩和される)、Photoshop の「色相・彩度」のレイヤーで飛んでしまう色を補正するしかありません。あとはお金との相談になりますね(笑)

以前から、この2つの性能についてチェックをしてきましたが、今回は FUJICOLOR のフロンティアを使ってテストしてみました。インクジェットプリンタの場合、どうしても湿度とか気温の条件が入ってくるため、同じ日の同じ条件でプロファイルを作成しなければ純粋な比較はできませんが、フロンティアの場合はそういった要素がかなり少ないので、ある意味今回のテストは正確なものかも知れません。

まずはテストの概要ですが、マクベスのカラーチェッカーを撮影した画像を C1 PRO 3.5.1 で現像し、これを i1 Photo とMonacoPROFILER で作成したプロファイルを使って変換し、近くのキタムラさんへプリントを依頼しました。もちろん、どれもキャリブレーションをとっていただいてからのプリントです。そうした画像を EPSON GT-9800F でスキャニングし、Photoshop で切り取りして HP に掲載しています。

余談ですが、i1 Photo で作成したプロファイルは、プロファイル変換で「相対的な色域を維持」を使う場合、黒点は必ず「オン」にしてください。そうしないとシャドー側が浮いた感じになってしまいます。

ではまずサンプルを見てください

■i1 Photo で作成したプロファイルで変換
i1_Macbeth.jpg

■MonacoPROFILER で作成したプロファイルで変換
MP_Macbeth.jpg

ここでの注意点は i1 Photo で作成したプロファイルは、見た感じ彩度の高い「黄色」が再現できていません。オリジナルチャートの撮影でもそうでしたが、鮮やかな色は不得意なようです。これが下のサンプルのような花の写真(花の中心の黄色)の場合は色が死んでしまいます。これを直すには ProfileEditor が必要ですね。

逆に、茎の部分をみてほしいのですが、MonacoPROFILER の方は緑が黄緑になっています。ここの部分は i1 Photo の方が正しい色です。まぁ、一長一短なのかもしれませんが、私の独断と偏見で言わせていただくと、 i1 Photo は測定した結果をそのままの状態を作りこんでいて、MonacoPROFILER は強引に色をあわせているって印象です。それで緑が黄緑になってしまっているのではないかなぁ?

インクジェットプリンタの場合はガモットが広いためか、こういった現象はどちらのツールにも見られないので、基本的な性能の差はあまり無いように感じます。ただどちらのツールを使っても、フロンティアでは鮮やかな赤が表現できないので、晴れ着みたいな服をプリントするのはキツイかもしれません。お仕事で使う場合は要注意です!

■i1 Photo で作成したプロファイルで変換
i1_sample01.jpg

■MonacoPROFILER で作成したプロファイルで変換
MP_sample01.jpg

さて、最後は「C1 PRO 3.5.1 + プロファイルカスタマイズ」の画像と「Digital Photo Professional」の比較です。これはどちらも i1 Photo で作成したプロファイルを使って変換後プリントしたものです。注目するところは、空の青さや緑の感じです。この画像はPLフィルターを使っていますので、もち、C1 PRO 3.5.1 で現像した方が私の印象にきわめて近いです。

どちらも色温度を 5,200k として現像しました。また、C1 PRO 3.5.1 はコントラストを「Hi」に、DPP はトーンカーブ特性を「カスタム:強?」とし、色調整を「忠実設定」にしてあります。それ以外は撮影データのままです。

■C1 PRO 3.5.1 で現像し、i1 Photo で作成したプロファイルで変換
i1_sample02.jpg

■Digital Photo Professional で現像し、i1 Photo で作成したプロファイルで変換
MP_sample02.jpg

さて最後にまとめですが、i1 Photo でも MonacoPROFILER でも、かなり忠実な色を表現できます。ただインクジェットプリンタの場合は、ツールの性能以外の要素(環境の問題や個体差)が影響してバラツキが多いように感じます。

それと最後に PX-G900 もフロンティアも i1 Photo ではまったく問題なくプロファイルが作成できたことを付け加えておきます。

先週は EPSON PX-G900 でプリントしましたが、今週はフロンティアでプリントをこころみています。改めて感じたこととして、

 ■良い点
 1. インクジェットプリンタに比べて傷につよい
 2. 顔料系プリンタと比較した場合、光沢感が良い
 3. 大量印刷の場合、インターネットで注文すればかなり効率が良い

 ■悪い点
 1. インクジェットプリンタと比較すると若干色域が狭い
    → 空の青が一部トーンジャンプ気味になる(青が水色っぽくなる)
    → 明るい緑が黄色にシフトされる
    → 赤の明度が落ちる(写真的にはこちらの方がよい印象になる)
 2. 色あせについては顔料系プリンタとの違いはいまのところ区別がつかない
 3. L版とか、2L版にトリミングしてプリントしても、削られる部分が意外と多い

質感についてはほとんど区別がつかないので、インクジェットプリンタもここまできたなぁ~って思います。ただし、プロファイルがキーポイントですけど…

でも、人にあげる写真はフロンティアかなって思います。
フロンティアでプリントするときの注意点として、かならずキャリブレーションをしてからプリントしてもらうことです。そうしないと全体的に赤が乗ってきますし、トーンジャンプが起きやすくなります。これってかなり重要です。

MonacoPROFILER と i1 Photo のプロファイルを使っていて感じることは、何度もいいましたけど i1 photo は忠実な色の再現に優れていて、MonacoPROFILER は記憶色に近い感じがします。結果だけを見ると MonacoPROFILER の方が万人受けしますね。

あっ、それと PM-4000PX のプロファイルも今印刷すると黄色が強くなります。
PX-G900 と同じ感じです。もしかすると冬に作成したプロファイルは、夏に印刷すると色が変化するのかもしれませんね。気温とか湿度の影響でしょうか?

ちなみにフロンティアのプロファイルはまったく変化が見られません。
こういった変わらぬ品質がプロの機材のポイントなんでしょうね。

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プロフィール

2001年に EOS D30 でデジタル一眼レフデビュー。その後 EOS-1D, EOS-1Ds, EOS-1Ds MKIII, EOS-1D X, EOS 5Ds R そして現在は FUJIFILM X-T2 をメインカメラとして「風景写真の色と質感」にこだわった研究をしています。

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