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風景写真の流儀 一覧

最近は YouTube に様々な撮影テクニックの動画がアップされています。その中から風景写真の流儀として書き留めておきたいことがらについてまとめてみました。以前からカメラブレに関しては気を使ってきましたが、表現方法やカメラのモード設定についてはとても参考になりました。

【01】 スローシャッターによる滝の構図の決め方
スローシャッターの場合は仕上り具合を確認するためにあらかじめ ライブビューで撮影してから構図を決定すると良い。スローシャッターでは、実際に見えている景色から想像しにくいため整っている部分を探し出すことも重要。

【02】 背景のボケリングをコントロールする
絞りはボケ具合に影響があるが、ボケリングの大きさも絞りで調整できるので、何枚か撮影しておきあとで選ぶ方法もある。

【03】 高速シャッターを使う
水量のある場合は、高速シャッターも有効。スローシャッターと両方撮影しておく方が良い。滝の場合はシャッタースピード 1/500秒以上、ISO はオートにすると撮影しやすい。

【04】 スローシャッターを使う
スローシャッターで流すときは AV モードで調整する。あらかじめ ISO を 100 に設定してから絞り込んでいき、シャッタースピードを見る。NDフィルターでスローシャッターを使う場合はアイピースシャッターを使用する。

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すごく個人的な評価になりますが、2013年11月時点における風景写真に適したナンバーワン RAW現像ソフトは Lightroom 5 だと思います。操作性、処理速度、プラグインの豊富さ、Photoshop との連携、発色や解像感など、総合的に見て一番でしょう。

しかし、ナンバーワンであっても万能ではありません。
Lightroom 5 のウィークポイントは日陰や薄暗いシーンでの発色が良くない。紅葉や人肌などが少々青みがかった色になり、他のソフトに比べて諧調が平坦な印象です。もちろん、色は調整をすることで改善はできますが、そもそも補正をしなければならないのは面倒。

以下、赤のサンプルです。
少々わかりづらいかもしれません。縮小された画像の方が諧調の差が分かりやすいかも。

■左から、Lightroom 5, DPP 3, DxO Optics Pro 9
20131111_01.jpg
現像パラメータはすべて初期設定です。

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昨日は風もあり、夕方の撮影ってことで光も少ない・・・
秋の風景写真撮影ではよくあるシチュエーションです。

今まではこのような場合、風のタイミングを計ったりカメラブレ対策を行うなど大変苦労して撮影していましたが、今年は EOS-1D X の導入によりとてもスムースに撮影を行うことができました。

まずは画像を見てください。
昨日撮影した紅葉の写真です。100%で表示されています。

■中心部を100%表示させた画像
20131110_02.jpg
EOS-1D X / EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM / 絞り優先AE / DxO Optics Pro 9

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EOS-1Ds Mark III から EOS-1D X に変えて約半年、良かったことや風景写真の撮影に関する流儀を簡単にまとめてみました。とは言っても、当たり前のことしか書いてませんが。まぁ、今後のために覚書として残しておきたいと思います。

■EOS-1Ds Mark III から EOS-1D X に変えて良くなったこと
・高感度が劇的に良くなった(今までは ISO800 まで)
・AFの精度が良くなった
・ライブビューで AF ができるようになり、ピント合わせがやり易くなった
・ライブビューからシャッターを切ったときのモーター振動が減少した
・水準器機能
・露出精度が上がった

高感度が良くなると撮影の幅が広がりますし、ピントに関しては望遠レンズ系で楽に合わせられるようになりました。ライブビューからシャッターを切ったときのモーター振動が少なくなり、カメラブレが減少。そしてさらに、露出についてもかなり改善され、これらの恩恵を一番受けたのは EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM かも知れません。写りが劇的に変わりました。

あと、これは感覚的な話ですが、画像の情報量が豊富になったと感じています。例えるならば、コッテリした感じですかね。逆にマイナスな点は、静音シャッター時の音が少しうるさくなりました。

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今さら HDR 処理についての説明は必要ないと思いますが、簡単に言ってしまえば露出の違う写真を合成して、ダイナミックレンジの広い写真を作る方法と言えます。

この手のソフトは多数あり Photoshop でも標準機能として実装していますが、今の所この Photomatix Pro 4 が一番リアリティの高い自然な仕上りになると思います。

また、組み合わせる RAW 現像ソフトは Lightroom の「4」もしくは「5」がベストです。それ以外のバージョンではパラメータの微調整が必要ですし、他の RAW 現像ソフトでは仕上がり感があまり良くない。(やり方が悪いだけかも知れませんが・・・)

 ■HDRsoft
 http://www.hdrsoft.com/jp/

 左が Lightroom 5 の初期設定による画像で、右が Lightroom 5 + Photomatix Pro 4 の画像です。
 2013.08.18_01.jpg
 ※滝が白く飛ばず、岩の影も部分もあまり潰れずに残っています

最終的には好みがあるので、ご自身で気に入ったソフトをお使いいただければ良いと思いますが、Photomatix Pro 4 は Lightroom 5 との連携(画像の受け渡し)も優れているので、ワークフローがシンプルになります。

あっ、それと最近ではカメラでも同様の機能がありますが、基本風景写真ではマルチショットによる HDR は被写体ブレの関係からおすすめできません。そう言った意味では、今回のやり方は1枚の RAW データから HDR 処理を行うってことが最大の特徴かも知れませんね。

Photomatix Pro に関しては以前からご紹介していましたが、今回は詳しく手順を公開したいと思います。
ちなみに、過去の記事は以下の通りです。

 ■デジタル風景写真の「質感」をポジフィルムに近づける
 http://www.art-photo.jp/blog/archives/2009/02/post-92.html

 ■Canon EOS-1Ds の風景写真現像術
 http://www.art-photo.jp/blog/archives/2009/11/eos-1ds.html

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初めて EOS-1D X で撮影した画像を見たとき、あまりの解像感の悪さに思わず「なんじゃこりゃ~!」って叫んでしまった。木の葉のような解像感が求められる被写体が、塗り絵のようにつぶれているではないですか!

私が考える「解像感が高い」とは、風景写真で言えば遠景の「松の葉」や「木の葉」などがきちんと分離して写し出されている状態を言います。最近のカメラはノイズ処理の副作用のためか、空間周波数の高い部分がぼやけてしまうようになりました。これにより画像が「甘く」みえます。この問題は単に画素数を増やすだけでは解決しないと思います。

このあたり、前モデルの EOS-1Ds Mark III の方がきれいに分離します。もっとも、等倍で見た場合になりますけど。どちらにせよ、評価はあくまで鑑賞する「媒体」と「サイズ」で行う必要があるので、等倍の評価が全てではありませんが。

ただ、解像感の高い写真を撮るには、カメラやレンズの性能だけではなく、被写体ブレやカメラブレ対策、撮影条件(光の状態・風・湿度)などさまざまな要素が関係してきますので、トータル的に考えると EOS-1D X は高感度に強いので「絞り」や「シャッタースピード」に余裕があり、結果として解像感の高い写真が撮れると思います。また EOS-1D X はピントの精度も良く、ライブビューによるピント確認もしやすい。

でも、解像感が出ていない・・・

といったことで、今回はいろいろと調べてみた結果、カメラ本体だけの問題では無いことが分かってきました。結論を先に申し上げますと RAW 現像処理のアルゴリズムに問題があったのです。

検証するにあたり、DPP と Lightroom 4 で現像した画像を使って評価をします。
以下に画像を掲載します。

■左が DPP で、右が Lightroom 4 で現像
2013.06.18_1.jpg

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本日 Canon EOS-1D X をゲットしたことをご報告いたします。
これで、メインカメラは EOS D30 → EOS-1D → EOS-1Ds → EOS-1Ds Mark III → EOS-1D X
と5代目になりました。

とりあえず、購入決定までの経緯をメモっておきたいと思います。

 2013.05.18_01.jpg

まず、今回重視したのは「風景写真において解像感(鮮明度)の高い撮影ができること」でした。解像感といえば、まずは画素数となりますが、実際の風景写真ではいくら解像感があっても撮影時におけるさまざまなブレにより、本来の解像感がでていないケースが多々あります。

画素数に関しては、私の用途では 2,000万画素もあれば十分。むしろ「望遠レンズにおけるカメラブレや、光量の少ない場合における意図しない被写体ブレを極力抑え、カメラ本来の解像感を引き出す」ことの方が重要でした。そこで、今回はシャッタースピードを稼ぐため高感度特性の良いカメラが必要だと考えました。

まぁ、簡単に言ってしまえば腕がないので、シャッタースピードでカバーしようということですね(笑)

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今まで風景写真といえば、三脚にセットして撮る。そういった撮影スタイルが「常識」だったと思います。デジタルカメラの初期は高画素化を求める声が多く、特に風景写真ではその傾向が強かったと記憶しています。

その結果的として、各感度における画質が同等であれば画素を増やす方向で技術開発が行われ、次々とカメラが発売されてきました。しかし、最近のカメラは少し方向性が違ってきているようです。

フィルムカメラの時代は、低感度のフィルムが良しとされ、FUJIFILM の Velvia を愛用する風景写真家は多かったと思います。しかしその反面、スローシャッターによるデメリットもありました。

例えば、秋の夕暮における意図しないスローシャッター。ちょっとした風でも被写体がブレてしまう。また、少しでもカメラブレを抑えるため三脚が必須となり、望遠レンズにおけるカメラブレ対策は重要なテクニックの一つでした。それでも、画質(解像感が高く、発色が良い)向上のためであれば、好んで使っていたものです。

デジタルカメラも、初期のカメラは ISO400 が限度で、フィルムカメラとの違いと言えば ISO の設定をショット単位で変更でき、撮影したその場で結果を確認できる。もちろん RAW で撮影しておけば、露出や色合いなどを後から修正も可能でしたが、三脚中心の撮影スタイルは変わりませんでした。

しかし・・・

私ごとですが、3年ほど前から手持ちや一脚を使った「高感度撮影」に切り替えたら、色々な変化が表れてきました。例えば、今までだったら撮影しなかったような被写体やタイミング、カメラアングルでの撮影が増えました。結果として、1シーン当たりのセット時間は短縮され、総ショット数は増えました。

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Canon EOS-1D X と EOS 5D Mark III では、はたしてどちらが風景写真に適しているのか?
いろいろと調べてみて、分かったことをメモっておきたいと思います。

EOS 5D Mark III は、旧 Mark II で問題だった AF を「新開発61点高密度レティクルAF」とし、連続撮影数も最高約6コマ/秒と向上。画素数も EOS-1D X と比べて約400万画素多いので、風景写真においては EOS-1D X より有利であるといったコメントが多いと思います。

ですが、以前から言われていることとして、EOS 5D Mark III は EOS Movie に偏ったため、ローパスフィルタの効きが強く、そのため画像が眠いと。しかし、それは DPP の問題で解決済みであり、EOS 5D Mark II と遜色ないと多くのサイトで語られています。

自分としては EOS-1Ds Mark III の画像と比べ、これらのコメントに対して違和感があり、少し前からいろいろと調べていました。そうしたら意外な事実がわかってきたのです。

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つい最近まで、基本は DPP でチェックし、仕上げを Lightroom 3 でといった感じで処理をしていました。正確には、Lgihtroom 3 + Photoshop CS5 + Exposure 3 でフィルム調にしていました。

また、Lightroom 3 のカメラプロファイルの初期値である「Adobe Standard」は赤青系に傾く傾向があり、そのままでは使えないので、マクベスのカラーチェッカーを撮影し、無料のソフトである ColorChecker Passport を使ってプロファイルを作成し使っていました(微調整するのであれば、DNG Profile Editor といった方法もあります)。

しかし、ここ最近は少し違った処理をしています。それは、いろいろと人肌系の現像処理をすることでわかってきたのですが、RAW 現像ソフトごとに違う絵作りの特徴を捉え、適切な処理をすることでとても自然な画像に仕上がることが判明したからです・・・ って、今さら(恥

※2011年5月25日 追記
こちらのコメントは、初代 EOS-1Ds の場合となります。
ここに訂正とお詫びを致します。

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プロフィール

2001年に EOS D30 でデジタル一眼レフデビュー。その後 EOS-1D, EOS-1Ds, EOS-1Ds MKIII, EOS-1D X, EOS 5Ds R そして現在は FUJIFILM X-T2 をメインカメラとして「風景写真の色と質感」にこだわった研究をしています。

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