◇デジタルカメラの設定および撮影で知っておきたいポイント
 ■カメラの設定
  • ISOはできるだけ小さい方が良い。ノイズが少なくなるためです。
  • 絞りは F5.6〜11 くらいに留めておく。F4.0 と F16 はとりあえずマル。デジタルでは回折現象が筆頭に現れるため、絞りすぎにご注意!
  • できればズームレンズではなく、短焦点レンズが良い。デジタルカメラもフィルム並みにコントラストとダイナミックレンジがあれば問題はなくなる?
  • 後からの画像処理を考えて「RAW」で撮影しておく。

 ■撮影時の注意点
  • マニュアルWBは無彩色素材で行う。できれば透過光がベスト。反射光でのマニュアルWBは結構素材の癖が出やすいように思えます。(つまりグレーを出すのが難しい…)
  • 露出オーバーにならないように露出を調整する。これは「255」を超えると後から補正が不可能なため。また、デジタルカメラではハイライト付近のデータは極端に階調が失われてしまうので「桜」など、背景との差が大きい場合は注意が必要です。
  • どうしてもコントラストが高い場合は、カメラのコントラストの設定設定を「ローコントラスト」に設定するか、「RAW」データで撮影し、現像時に「ローコントラスト」の設定を行う。こうしてハイライトが飛ばないような工夫も必要。
  • 超広角レンズの使用はなるべく避ける。フィルムと違い、CCDやCMOSでは斜めの光に対し反応しにくい性質があるため、画像周辺で極端に画質が落ちてしまう。(撮影意図によっては仕方がないが…)

 ■画像処理
  • 画像補正はできるだけRAWデータから目的のファイルタイプへ変換するときに行う。(現像ソフトの性能もあるので一概にはいえないが…)
  • Photoshop で「アンシャープマスク」処理を施す場合は、Web用の画像か印刷用の画像かによって「量」と「半径」の効き目を調整する。例えば私は、

      @Web用は「量」を150〜250、「半径」を0.3〜0.5
      A印刷用は「量」を200〜300、「半径」を0.5〜1.0

    を目安に設定しています。

 ■その他
  • 古いレンズなどは、最新のレンズに比べてコントラストが低いため、デジタルカメラとの相性が良い場合がある。(レンズ設計やコーティング技術の向上のため)
  • デジタルカメラでは「有効撮影画角は、表記焦点距離の約1.6倍に相当」との記載があります。これは決して200mmのレンズが320mmのレンズになるわけではないのです。もう少し説明すると、実際は200mmレンズで撮影してその後320mmの画角程度にトリミングしているようなものなのです。つまりレンズ特性であるパンフォーカスや背景のボケ方などはレンズに表記されている焦点距離と同じであるということです。ですので、特に1.6倍の望遠効果を期待して撮影する場合は注意が必要です。


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