◇「アンシャープマスク」を使ったシャープネス処理
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デジタルカメラでは、R・G・B・Gの4ピクセルから画像を生成する関係から、どうしてもシャープさにかけた画像になってしまいます。アンシャープマスク処理は必須です。しかし、最近のデジタルカメラに搭載されているシャープネスは、このアンシャープマスクと同等のものもでてきたようなので、必ずしも
Photoshop でかける必要はないかも知れません。
それでもここでご紹介するのには訳があります。実は、アンシャープマスク処理にはもうひとつの意味があるのです。それは「輪郭強調」です。もともと原理的には輪郭強調なのですが、効果としてはいろいろな使い方があります。例えばきめ細かくかけることにより、画像全体を引き締める目的や、コントラストの強い部分にかける本当の意味の輪郭強調と言った目的があります。
特にこの輪郭強調があると無いでは印刷時においてかなり印象が違ってきます。私たちは普段銀塩写真になれていますが、フィルムはもともと現像時にエッジ効果と呼ばれる輪郭強調処理が物理的に発生します。それがデジタルではないんですよね。そのためかわかりませんが、なんか不自然が画像に見えてしまうのです。
では、実際にどうすればよいのか…
アンシャープマスク処理を2回行います。1回目は通常のアンシャープマスク処理を施し、2回目に輪郭強調用のアンシャープマスク処理を施します。順番は関係ありませんが、できればLabカラーに変換し、「L」チャンネルにかけると精度が上がります。
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■例えば1回目は |
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■2回目は |
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といった感じです。1回目のアンシャープマスクは、1DのRAW現像時に軽くシャープネス処理を施してあるので、弱めにかけました。2回目のアンシャープマスクが輪郭強調処理です。数値はあくまで参考としてください。使用目的によって変わってきますので…。ちなみに私は以下のような設定をしています。
量は50 〜 80 % 半径は2.0 〜 3.0 pixel しきい値は4 〜 6 レベル
なお、サンプルは印刷用に輪郭強調処理を施しました。
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《補正前》 |
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《補正後》 |
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