◇Labカラーの明度(L)を使ったコントラストの補正
まず初めに、ここでは無彩色の素材によるホワイトバランスもしくは、無彩色のグレーバランスがとれていることを前提として話を進めます。

基本的な考え方は、以前作成した「コントラスト補正カーブ」と同じです。コダックのグレースケールの「A」〜「B」の値をRGB値でいう「200」付近に設定する方法です。今回はLab値なので、以下のような目標値を設定しました。当然Labカラーの明度(L)でコントラストを調整するということは、RGBカラーで補正する場合と比較して、色の彩度が変化しないため、より厳密な補正が可能になると思われます。


 ちなみにオリジナルの数値は
    A=88
    M=46
    B=16

 となっていました。


    ※補正前
    


 @基本カーブ(少し弱めてあります A〜B間「194」となっています)
    A=91
    M=47
    B=13


    ※こんな感じです。
    


 Aシャドーを引き締めるカーブ
    A=91
    M=47
    B=9


 Bハイライトを明るくするカーブ
    A=95
    M=47
    B=16


   ※補正後 このサイズだとあまり違いが分かりませんね…
   


@とAはどちらかと言えば風景向きで、Bはポートレート向きかもしれません。好みによって使い分けてみてください。また、これらの補正カーブはあくまで適正露出の画像のコントラストを補正するものですので、アンダーやオーバーの画像を救うカーブではありません。


     → サンプルの「コントラスト補正カーブ」のダウンロードはこちら

 

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