FinePix S3Pro における RAW 現像でのポイント
ようやく FinePix S3Pro のコツがつかめてきました。
このカメラの持っている基本的な色はとっても良いのですが、かなり好条件でなければ、撮りっぱなしというわけにはいきませんね。私のスタイルとしては、RAWで撮影し、ハイパーユーティリティで現像する方法ですが、現像時に色温度が合わないと苦戦します。
いろいろと試してみたのですが、一番良い方法はグレイピッカーでグレーをとる方法です。これは夜景、ポートレート、風景(主に冬景色)の画像を現像してみて、間違いなく色を合わせることができました。そして、仕上げにトーンカーブでハイライトを少し持ち上げるとばっちりの画像になります。このトーンカーブは Photoshop でおこなうと楽にできます。
ちなみに、私はフィルムシミュレーションを使うのですが、夜景、風景は Velvia調で、ポートレートはスタジオポートレートEXで現像します。特にスタジオポートレートEXに関しては、人肌が滑らかになるのでお勧めです。人肌の色も良いですし、R画素の威力でハイライトが飛びません。ただし、ストロボ光用のためか、屋外での撮影では彩度がたりないので、若干彩度をあげると良いかもしれませんね。
あと気になった部分として、スタンダードの sRGB や AdobeRGB は風景ではいまいちです。色が不自然ですね。また、ポートレートに使った場合、全体に赤がのってきます。これを「味」とするならば良いと思います。このあたりはもう少し使いこんでみたいと思います。
最近のインターネットでは S3Pro に関する書き込みが増えてきましたが、ちょっと気になったことがあります。それはダイナミックレンジを勘違いしている人が多いことです。
白いコーヒーカップが写らないカメラは無いだろうって、ゆうじゃな~い!
でも、白い被写体が写らなかったら、それはカメラとして失格ですから~! 残念!!
ダイナミックレンジとは、インターネットで調べてみると「信号の再現能力を表す数値で、最小値と最大値の比率を dB 単位で表したもの」とあります。つまり、いままでデジタルで不得意とされていた輝度差の激しい被写体が以前より写るようになったということなんですよね。
今回私が撮影した、雪面と人の場合や、ストロボ光(内蔵)による人肌のテカリなんかにはかなり有効でした。
S3pro RAW
Masunagaです。 FUJIFILMさんに資料を頂きました。 まさしく、それ