高感度で撮影した写真の解像度を向上させる現像方法
先日、一脚を新調したので早速紅葉の撮影で使ってみました。
しかし、夕方4時くらいの撮影だったので、ISOを自動にしていたら
こんな感じの写真になってしまいました。
ISO3200 になっていました(涙
等倍で確認すると、解像感がなくぼやけた感じの仕上がり。
何とかならないかと思い、Capture One Pro にて現像パラメータを
いじってみた結果、かなりいい感じに仕上がったので、
そのやり方をシェアしたいと思います。
ISO3200 ので問題点
まずは、ISO3200 で撮影すると何が問題なのか。
一言でいってしまえば、ノイズが増えエッジが無くなる感じです。
もちろん、ノイズ除去による副作用的なものもありますが、
基本的に情報量が少ないことで起きている問題かと思います。
そもそも、三脚にセットして ISO200 で撮影していればこんなことには
ならないのですが、そこは今回は置いておいてね(笑
さて、現像ステップとしては、
①シャープネスの調整
②ノイズ除去の調整
③エッジを立てる
の3ステップで仕上げます。
現像のポイント
①シャープネスの調整
- シャープネスは「しきい値:0」は基本です。
それと「量」はあまり強くしない方が良いのですが「半径」とのバランスで最終的に決めます。 - 今回の高感度撮影では「半径:2」とします。
もとが解像感が落ちているので、細かくかけてもノイズっぽくなるので大き目にする。 - あとは、写真ごとに「量」を調整します。
今回は「量:60」くらいを目安にしています。
②ノイズ除去の調整
- ノイズ除去は「ルミナンス:30」にしました。
ISO200 の場合だと「0」にしますが、ISO3200 はノイズが多いので若干残します。
③エッジを立てる
- エッジを立てるは「クラリティー」の「ストラクチャ:10」で対応します。
この数値は「10~20」くらいで調整すれば良いと思います。
最後は必要に応じて彩度を上げる。
これは、好みで調整してもらえれば良いのですが、高感度撮影によって
彩度は落ちているので、「10~20」くらいの範囲で調整した方が良いと思います。
補正後
パラメータのまとめ
- クラリティーの「ストラクチャ:10」
- シャープニングの「量:60」「半径:2」「しきい値:0」
- ノイズ除去の「ルミナンス:30」
- 露出の「彩度:12」
また、今回の設定でノイズが気になる場合は、
- クラリティーの「ストラクチャ:30」
- シャープニングの「量:60」「半径:2」「しきい値:0」
- ノイズ除去の「ルミナンス:50(初期値)」
- 露出の「彩度:12」
もオススメです。
比較画像


さて、いかがでしたでしょうか?
そもそも、等倍で見なければこのような処理は必要ありませんが、
初期設定のままでは気持ち悪いという事で。