写真用紙クリスピアの純正プロファイルは使えるか?(続き)

昨日の続きです。

1日たって、もう一度冷静にチェックしてみました。
モニタの設定を 色温度=6500、ガンマ=2.2、輝度=80 で調整してみたところ、プリント結果とかなりマッチングしてきました。色温度については 6000 でも良いのかもしれませんので、結論ではありません。

それと、モニタにあるカラーモードを「sRGB」にして、さらに輝度を先の設定と同等まで調整(目視で)してみたところ、 Eye-One Photo のキャリブレーション結果と比較しても、その差は目で見る限りではわかりませんでした。


また、エプソンの純正プロファイルの色は、Eye-One Photo で作成したプロファイルと比べて変に緑がかってしまう。濃度も違う。昨日は風景写真で確認していたのでわからなかったのですが、人肌で見るとまったくマッチしないですね。そうしますと、濃度はおいといても、色自体がおかしい。これは個体差なんでしょうかね?

これらの条件から考えるに、Eye-One Photo で作成したプロファイルは、モニタの設定(ガンマ値を 2.2 や 1.8 などにすること)にかかわらず、色に関してはほぼマッチすることがわかりました。このほぼという意味は、プリントしたものはどうしても用紙の色や環境光の影響を受けますので、白点をひとつに決めることはできない。つまりモニタとできるだけマッチさせるには、どうしても評価する環境を一定にした上で、モニタ側で微調整する必要があるからです。

しかし、そうなるとやはり純正プロファイルは使えない…って結論になってしまいそうです。
あぁ、自分が間違えていないことを祈ります(笑)。

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写真用紙クリスピアの純正プロファイルは使えるか?(続き)” に対して5件のコメントがあります。

  1. さいとー より:

    ご無沙汰しております。
    環境光について書かれていませんがどのような環境でしょうか。
    私もずいぶんマッチングには悩みましたが
    暗室にしたこと、蛍光灯を替えたこと、ほかの光源でプリントを見たときには
    評価の対象にしない、など気をつけることで解消されました。
    モニターはEIZOのM190とP170をPOTIXproで調整しています。
    ファインコントラストなるモードがついていますが、カスタム固定で
    色温度5000K、ガンマ2.2、輝度76です。(蛍光灯の色温度5000K)
    プリンターはPX-G5000とPX5500を使っています。
    パルスカラーでプロファイルを作ったものも純正のプロファイルも
    印刷結果に差がないように感じます。(パルスカラーでは5000K基準でプロファイル作成)
    やはり共通環境光でモニターは6500K、
    印刷結果は5000K基準ではマッチングしないのではないでしょうか?

  2. y-komano より:

    さいとーさん、お久しぶりです。
    いろいろとコメントありがとうございます。
    > 環境光について書かれていませんがどのような環境でしょうか。
      はい、すみません。私の部屋はナショナルのリアルクスを導入しています。
       http://www.art-photo.jp/hp/Color/Color01.htm
    > ファインコントラストなるモードがついていますが…
      ファインコントラストは「オフ」にしています。
    > プリンターはPX-G5000とPX5500を使っています。
      おお~、PX-5500 ですか。うらやましいっす。
      私の家の近くでは通販でしかインクが入手できず、導入をためらっています。
      このプリンタのプロファイルは、できがいいと聞いています。
    そうですね。
    私の使っている PX-G900 はコンシューマー機なので、プロファイルの精度としていまいちなのかもしれません。以前、PM写真用紙のときも、同様に数人のかたからコメントをいただいていたので、この手の機種は、こんなものなのかなぁって感じています。
    特に問題になったのは人肌です。これは単純にモニタとプリンタの色が合わないっていう問題ではなく、DPPで現像した画像をプロファイル変換してプリントしたものが緑っぽくかぶってしまうんです。
    ちなみに西川さんとこのHPから画像を拝借してプリントしてみましたが、同様の結果になりましたので、たぶん間違いないと思っています。個体差なのかその程度の品質なのか、前々から疑問に思っているところです。気になるポイントとしては、エプソンのプリンタプロファイルを作成しているチーム(開発チーム)は沖縄付近にあると聞いています。新潟とは、気温や湿度などかなり違うので、環境的な問題かも知れませんね。

  3. さいとー より:

    ん~難しいですね。
    しかしながらモニター調整をプリント結果と照らし合わせマッチングを取っていくというのはやってはいけないことだと思っています。どう思われますか?
    やはりリアルクス昼白色であれば5000K基準ですのでモニター調整も5000Kで調整しプロファイルを用いるべきではないかと思います。
    MonacoGamutWorksあたりで比較してみるとプロファイルの出来や差がハッキリわかるかもしれませんね。

  4. さいとー より:

    ちなみに私も小出に一番近い福島ですので環境は似ていると思います。最近寒いですね。^^;

  5. y-komano より:

    さいとーさん、返信が遅くなりました。
    先週から今年一番の忙しさの中ですごしています。ご勘弁を。
    さて、先月いろいろ実験をしたのには理由があるのです。このときはあくまで既成概念にとらわれず、思うがままに実験してみました。必ずしも正確ではないですけど…
    そのとき私が感じていたことは、そもそも Eye-One Photo で作成したプロファイルのガンマ値っていくつなんだろう?ってことなんです。たぶんガンマ値=1.8 だと思うのですが、私の知る限りでは明記されていなかったと思います。
    そこで、純正プロファイルにてプリントした結果を見ていてふと疑問がわいてきました。それはもしかるすと、純正のプロファイルは「sRGB」なのではないか?ってことです。これは色温度=6500、ガンマ値=2.2 と決められているので、これに合わせたのかなと思ったしだいなのです。根拠はありません。それでガンマ値の変換をして見たら明るさがぴったりきたのです。
    ただ、どうであれ、きちんとプロファイルの管理がされていれば、モニタの 2.2 からプリントの 1.8 への変換は問題ない「はず」なのです。これを意図的に操作しているのかも知れませんが…
    私は今、プリントよりも Web 上や、DVD での色を重視しています。それなので、白点の違いだけであれば色温度=6500、ガンマ値=2.2 と考えています。これでも結構いけてます。
    ちなみに、色温度=6000 という数値は、さいとーさんご指摘のとおり、目視による値です。しかし、数人の方のお話を聞く限りではこの数値は結構いい線いっているようです。また、リアルクスであっても机上では 4600K くらいしかないので、モニタだけ 5000 にしても問題かもしれませんね。
    究極は、暗室でモニタ画像を確認し、プリントはボックスを用意して、その中を電気スタンド(高演色蛍光灯)で照明して確認する方法しかないと思います。
    追伸:
    さいとーさんは、福島なのですね。ということは、昨年の地震のときは結構揺れたのではないですか?

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