Eye-One Match 3.6 はすごいかも~!

今日は少し時間ができたので、バージョンアップした Eye-One Match 3.6 について調べています。
そこでいくつかわかったことを書きたいと思います。

細かいところとしては、
 1. トップメニューにソフトウエアの更新ボタンが追加
 2. ターゲットとなる ICC Prorile を選択
 3. ガンマが 1.5 ~ 3.0 まで、0.1 刻みで設定が可能
 4. ICC4.0 対応
 5. プロファイルサイズをスモール(マトリックス)、ラージ(LUT)から選べる

の点が上げられます。
この中で、一番のポイントは 「5. プロファイルサイズでラージ(LUT)」が選べることですね。
これはたぶん、テーブル方式によるプロファイルの作成ができることを意味していると思われます。この方式はプリンタプロファイルなどの、複雑なデバイスプロファイルを作成する場合に向いています。Eye-One Match は PM5 などとは違うので、その精度には疑問が残りますががとっても気になります。


まずは用語の簡単な説明から。

■PCS(プロファイルコネクションスペース)
PCSは色を測定し定義するための基準です。
CIE 規格では、CIE XYZ 表色系と CIE LAB 表色系の2つの種類があります。簡単に言ってしまうと、このPCSを「中継地点」として、例えばモニタプロファイルからプリンタプロファイルへ変換を行います。

■プロファイル
デバイスの持っている特性を CIE XYZ 値か CIE LAB 値で記述しているのがプロファイルです。

■CMM(カラーマネジメントモジュール)
RGB値を変換するためのあらゆる計算をするソフトウエアです。
通常、デバイスのすべての色を測色してプロファイル化するには、膨大なデータが必要になるため、最低限の基準値を測色してプロファイルを作り、あとは計算により変換をします。この計算方法は「マトリックス方式」と「テーブル方式」の2つがあります。また、CMMはメーカーごとに補間方法が若干ことなる。これにより、色の変換結果に違いが生じる場合もある。

■マトリックス方式とテーブル方式
マトリックス方式のPCSは CIE XYZ 表色系で、XYZ の3つの組み合わせからプロファイルを構成されています。また、これにトーンカーブの定義も含まれています。マトリックス方式の特徴は、3×3のマトリックス(9つの数を使った数列)であるため、プロファイルが非常に小さくできる。モニタなどの単純なトーンカーブをもつデバイスに向いています。

また、テーブル方式(ルックアップテーブル: LUT)は、CIE LAB 表色系で、数値化されたテーブルを参照して変換する方法です。標本点が多ければ多いほど精度はあがるが、プロファイルのサイズが大きくなり、処理スピードが低下します。標本点数とのバランスをどのようにとるか、各メーカーが苦労しているようです。なお、このテーブル方式はプリンタのような複雑な特性をもつデバイスに向いています。

以上のことから、今回は環境設定で、「ICC 4.0」と「ラージ(LUT)」を選んでプリンタプロファイルを作成してみようと思います。結果は後ほど報告させていただきますね。

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