NEC MultiSync LCD2690WUXi2 を買いました! その2
本日、2回目の書き込みです!
さて前回の続きですが、実はこのモニタを購入しようと決意し、注文したのは10月中旬だったのです。そう、マイナーチェンジのちょっと前なんですよね。ただ、偶然にも一緒に頼んだ UPS の納期が12月といわれたのでキャンセルしたんですよ。
そうしたら、翌週に新型の発表・・・
ギリセーフっす!!
早速、新しいモニタを頼みました。
購入したのは、NEC MultiSync LCD2690WUXi2 と SpectraNavi-J 及び、遮光フードです。
キャリブレーション用のセンサーはもちろん Eye-One を使います(先日故障を確認しましたが・・・)
といったわけで偶然の産物で新型を手にしました(笑
では NEC MultiSync LCD2690WUXi2 を使ってみた感想を書きたいと思います。
あっ、その前にモニタアームのことについて少々。今回はどうしても机に液晶モニタを置きたくなかったので、液晶モニタ用のアームを同時に購入しました。モニタアームって、探してみると結構種類があるんですよね。どんなアームがいいのかさっぱり見当がつかない。
アームの取り付け方も、壁に取り付けるタイプやラックに取り付けるタイプ、机に C型クランプでとめるタイプのものなど、さまざまです。また、アームの動きもいろいろあって、上下方向、左右方向、上下左右方向に動かせるタイプなど、これまたさまざまで、選定に苦労しました。
結局、机に取り付けるとなると C型クランプタイプで、ある程度自由度が利きくことと荷重の問題を考えて、ライブクリエータのスイングアーム付き「ARM-12ACB」に決めました。このほかにスイングアームなしの「ARM-22ACB」もありましたが、できるだけ壁に近づけるためにはスイングアームは必須です。かなり自由度が増します。それと、デザインや色も少々こだわりました。だって、黒いモニタと机にアイボリーのアームはありえないでしょう(笑
■ ライブクリエータ
http://www.livecreator.co.jp/
■ ARM-12ACB
http://www.livecreator.co.jp/variety/swing.html
さて、本題に戻ります。
今回購入するにあたって、旧型では以下のことが問題でした。
1. AdobeRGB モードの場合、バックパネルが黄色っぽくなる
2. ウオーミングアップの時間がかかる
3. バックライトの輝度ムラ補正で、時間がたってくると赤みが出てくる
4. ドット抜けが多い(らしい)
新型になってほとんどの問題が解決されましたが、 3. はこれからですね(笑
ある意味一番気になっていたドット抜けも見当たらない(見つけない方が幸せですよね・・・)
なかなか良い製品です。
早速、まだ表示できる状態の L997 と2台並べて比較をしてみました。
やはり、色の深みがまったく違います。L997 の時代は終わったと実感しました。ただ、解像度の問題なのか、L997 の方が滑らかに表示されているように感じました。目に優しい感じかな。
L997 って、左右はいいのですが上下は弱い。カタログほどの性能は無いと思います。また、黒を表示しても光がけっこうもれているし、斜めから見ると紫色に光っているんですよね。このあたり、LCD2690WUXi2 は良くできています。
で、早速 SpectraNavi と Eye-One を使って「ハードウエアキャリブレーション」をしてみました。CRT の T760 以来ですね。厳密にはハードウエアキャリブレーションでなければモニタの性能を十分に発揮できないんですよね。まぁ、そんなことより、なんといっても「楽ちん」です。
それと SpectraNavi ですが、これが結構パラメータが沢山あっていろいろと遊べそうですが、全ては理解できそうもないです。とりあえず以下のような設定をしてキャリブレーションしてみました。
環境設定で
1. 「低輝度の測定を重視する」をチェック
2. オプション設定の「キャリブレーションポリシー」を「グレースケール重視」にチェック
キャリブレーション目標値設定で
1. 白色点温度を D65 (プリントする人は D50 か D55)
2. 輝度の「目標値」を 80 cd/m^2
3. ガンマ値の「目標値」を 2.20
最近のモニタは低輝度が弱いそうですが、このモニタはこの低輝度に強いらしい。でも所詮は IPS パネルですから・・・ と思いながらも「低輝度の測定を重視する」をチェックする。あと、「キャリブレーションポリシー」はコントラスト重視かグレースケール重視かを選べるが、写真的にはグレースケール重視の方がよさそうなので、グレースケール重視にチェック。
そうそう、キャリブレーション用のセンサーですが、分光光度計でないと AdobeRGB モニタのキャリブレーションには向かないそうです。ただし、SpectraNavi では、工場出荷時のプロファイルをベースに補正をかけるやり方でフィルタタイプのセンサーでもキャリブレーションができるそうです。また、センサーも30分くらいウォーミングアップさせてくださいとマニュアルに書いてありました。今までやったことなかったぞ・・・(汗
さて、ようやくキャリブレーションが終わったのですが、なんかやっぱりシャドーの締まりがいまいちかな。まぁ、全部OKなモニタは存在しないので、よしとしましょう。
でも、これまで撮影してきた写真をあらためてこのモニタで見ると、本当にいままで見ていた色はなんだったんだろうと思ってしまう。また、プリントしたものと比べると、ほんとモニタの色に近い。これは感動ものだね。風景写真をやるのであれば、AdobeRGB 対応モニタと PX-5500 (もしくは PX-5600) は必須ですよぉ~!