NEC MultiSync LCD2690WUXi2 を買いました! その1

11月20日の発売前に予約・購入して、すでに1ヶ月が過ぎました。
そこで、今日はこのモニタの感想を書きたいと思います。それと、モニタアームに取り付けをしているので、これについても触れたいと思います。

 model_base_lcd2690wuxi2.jpg

 ■ NEC MultiSync LCD2690WUXi2
   http://www.nec-display.com/jp/display/professional/lcd2690wuxi2/

さて、そもそもこのモニタを購入するきっかけになったのは、昨年の中越沖地震で EIZO の L997 が壊れてしまったからなのですが、つい先日までは仮設住宅に住んでいましたので、パソコンを使うこともできず、購入する必要がありませんでした(涙

でも、おかげでいろいろと調べる時間ができたわけです。


まず、なぜ EIZO の L997 を選ばなかったのか? ですが、これは結構悩んだんですよ。EIZO には他にも SX シリーズや ColorEdge シリーズもあります。EIZO ファンとしては苦渋の選択であったことは間違いないです。

ただ、今回の選定基準などから最終的に LCD2690WUXi2 になったのです。その選定基準とは、

 1. IPS パネルであること
 2. WIDE モニタであること
 3. AdobeRGB 対応
 4. ハードウェアキャリブレーション対応
 5. モニタアームにセットできる重さであること
 6. 遮光フードは必須

の6ポイントです。
机、キーボード、マウス、マウスパッドもそうですが、基本的な色は「黒」に統一しています。
これは、モニタにできるだけ余計な光が反射しないための対策と、白は基本的に色あせるとの理由で今回はやめました。

さて L997 は、LCD2690WUXi2 と比べると色域があきらかに狭い。Windows Vista の壁紙の色からして違うんですよね。これは 色域が sRGB のためだと思います。人によっては AdobeRGB は必要ないという方もいらっしゃいますが、風景写真ならば逆に AdobeRGB は必須だと思います。

もみじの深い赤、晴天の青空、新緑の緑など、今までのモニタとは見え方が違います。その中でも「もみじ」の赤についてはこだわっているのですが、これまで「浅い赤」であったのが、「深みのある赤」になりました。これではプリントと色が合わなかったわけだ。

プリンタは PX-5500 を使っていますが、まさに「自然な発色」を求めると他に良いプリンタはありません。PX-G シリーズではどうしても発色が派手になりますので、人肌にはいいかもしれませんが、もみじのような赤をプリントするには向いていないんですよね。

そんな理由からも、プリントを主体の方であればなおさら AdobeRGB 対応のモニタをお勧めします。プリンタの能力は sRGB 領域を超えている色域があるのですから。これを確認するには必須です。

それと、ネットを見るときの問題をいわれる方もいらっしゃいますが、これもモニタ側で「sRGB」モードに切り替えればすむことですし、そもそも、ブラウザがカラーマネージメントに対応していなければあまり意味が無いかもしれません。

あっ、そうそう。このモニタにして気づいたことがあります。それは、昔撮影した写真( EOS-1D/EOS-1Ds/EOS 20D など)と、最近撮影した写真( EOS 40D )との違いが良くわかるようになったことです。

EOS 20D までを第一世代とするならば、EOS 40D は、第二世代のカメラといって良いほどの違いがあります( EOS 30D は使ってないのでわかりません)。以前の EOS は素材作り的な要素がありましたが、最近の EOS は写真そのものになりました。

さて話は戻りますが、EIZO のモニタは他にも SX シリーズもありますが、これらを選択しなかったのは VA パネルだからです。ほとんどの場合、問題はないのですが、唯一の問題は中間色における明るさが変わる問題です。これは下の図を見ていただけるとわかりますが、斜め方向からみると明るさが全く変わってしまうことです。

 LPL_VA_GSR.png

 ■参考にしたサイト
  http://miyahan.com/me/report/computer/070125_WUXGA_LCD/index.html

これは店頭で何回も確認しましたが、中間色の明るさがこれだけ変化したのでは風景写真には使えませんし、ましてプリントと比較することも難しいです。ただ、正面から見ていればまったく問題ありませんので、あくまで個人的な主観です。

と、まぁいろいろ考えて LCD2690WUXi2 になったのです。モニタの選定理由の全てをカバーしているのはこのモニタしかありませんでした。

続く・・・

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