Canon EOS-1Ds の風景写真現像術

いまさらですが、こんなタイトルをつけてみました。
EOS-1Ds はもともと「赤」が飽和しやすい機種でしたが、最近は DPP の性能向上や、ほかの RAW 現像ソフトも性能が上がったことにより、かなりの部分は改善されました。

しかし、ポジフィルムにこだわるわけではありませんが、なかなか私が納得できるような発色には至らないのが現状です。そこで、前回もお勧めした Photoshop プラグインの「Exposure 2」を使ったやり方や設定、そして具体的にどのような違いがあるのかを今日は説明したいと思います。

まずは、主な使い方や設定について説明したいと思います。


基本的には Photoshop CS4 を使っていますが、パラメータの設定を楽にするために、あえて Lightroom 2.5 を使って管理しています。ここで画像を取り込むとき、「一般 – ゼロ設定」で処理することがポイントです。その後 Photoshop へ転送し、フィルタをかけるやり方をとっています。

もともと Exposure 2 は、このパラメータをすべてゼロの状態から色づくりをしているので、間違えないようにします。(正確には EOS-1Ds MK II だそうです)
あっ、それと「環境設定」の Photoshop のパラメータ設定で、「カラースペース」は「ProPhoto RGB」、「bit数」を「16bit/チャンネル」に設定してください。わずかですが色域が広くなります。(わずかですが見た目でもわかります)

それと、低コントラストの画像については、明るさを+50、コントラストを+25(標準値です)にするといい結果になります。なお、EOS-1Ds のホワイトバランスは「オート」ではなく「太陽光」にした方が安定するようです。

さて、色は人それぞれの好みがありますが、以下に私が普段気にしている「紅葉の赤」と「緑の葉」の違いについて比較画像を掲載しました。現像条件は以下の通りです。なお、画像のカラースペースは「sRGB」に変換してありますので、実際の色よりもかなりくすんだ感じになっていますが、「差」の確認はできるかと思います。

 ※2009/11/14 サンプル画面変更(Photomatix Pro による HDR を追加)

 【紅葉の赤の例】
  左:Lightroom 2.5 + Exposuer 2 ( Velvia 100 )
  中:Lightroom 2.5 + Photomatix Pro 3.2.6 + Exposuer 2 ( Velvia 100 )
  右:Digital Photo Professional 3.7.2 / ピクチャースタイル:紅葉

  Sample_091111_01.jpg  

 【緑の葉の例】
  左:Lightroom 2.5 + Exposuer 2 ( Velvia 100 )
  中:Lightroom 2.5 + Photomatix Pro 3.2.6 + Exposuer 2 ( Velvia 100 )
  右:Digital Photo Professional 3.7.2 / ピクチャースタイル:風景

  Sample_091111_02.jpg

サンプル画像が見にくいかもしれませんが、DPP では「赤」の飽和や、黄色の分離がよくない。また、この画像ではわかりにくいのですが、DPP はハイライトがつぶれる傾向があります。その点、Photoshop では、ハイライトも粘るので色の分解も良いようです。

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