DxO Optics Pro 8 がリリースされました
DxO Optics Pro 8 がリリースされました。
こちらもバージョンアップしたのでインプレをしたいと思います。
■DxO Optics Pro 8
http://www.dxo.com/jp/photo/dxo_optics_pro/features
新機能は以下の通りです。
- DxO Smart Lighting(ワンクリックでライティングをコントロール)
- 鮮やかな色彩(高彩度部分の質感をリカバリー)
- 一歩先ゆく光学補正(ディテールのシャープネスを向上)
- 最先端のRAW現像エンジン(低光量条件でも高画質)
- 印刷機能内蔵(RAW/JPEG画像を直接印刷)
- エルゴノミー(使いやすいワークスペース)
- 速効プレビュー(画像をリアルタイムでプレビュー)
- Retinaディスプレイ対応
さて、私が感じた印象ですが
1. 全体のスピードが速くなった。
これならば、仕事でも使える。現像処理やプレビューなど
2. カメラのデフォルト設定の色作りがかなり改善された
また、オプションのフィルムパックとの相性も改善。
3. カラーレンダリングに彩度過多補正(自動)はいいかも
4. このソフトの最大の欠点はホワイトバランスのオートがないことかな
DxO Optics Pro の絵作りは、補正なしで完成させることを目指しています。なので、かなり色・コントラストとも自動でばっちり決まる。逆に、写真の補正幅が少ないため、大きく修正するにはやりずらい。例えばコントラストを修正する場合は、一旦ニュートラルにするなど。
Lightroom や Capture One Pro は、アンダーとシャドーを少し残して微調整を人間が行うことを前提としているので、そこから追い込むことがやりやすい。これを良しとするかが判断の分かれ道となります。
まぁ、そうは言っても DxO Optics Pro の微調整機能はかなり豊富です。
「選択的トーン補正」は、Lightroom 4 から採用されたトーン補正と同じ機能ですし、不評だった、フィルムパックを適応すると彩度が上がって使えなくなる問題も、彩度過多補正(自動)などを採用し改善が図られています。
それと、DxO Optics Pro は、ライティング補正機能を頑張っているソフトですが、今回の「DxO Smart Lighting」機能でようやく実用的な補正がかかるようになりました。
ただ、私はオフにすることが多いですが・・・
あと、最大の特徴である画像解析とレンズ補正の組み合わせですが、私の印象は「まあまあ」といったところ。解像感に関しては、Lightroom がダントツで、DxO Optics Pro は、レンズブラーなどを使うとかえってひどくなる。この点はいろいろとホームページではうたっていますが、私的には評価低いです。まぁ、そうは言っても等倍で写真を評価するわけではないので、あまり問題にはならないか・・・
最後に、今回の DxO Optics Pro 8 は、風景写真を現像するのであれば、かなりお勧めです。理由は、新緑の緑、紅葉の赤など、さまざまな風景写真で写し出される色のバランスが良いこと。それとコントラストの感じが良いことです。ただ、完璧な現像ソフトはないので、他の現像ソフトも含め、それぞれの良さを生かした処理の仕方は必要だと思います。