Digital Photo Professional 4 で画質は向上したのか?

先日、Digital Photo Professional 4 について評価したのですが、その中で画質について少し安易な判断だっと思い、あらためて検証した結果を掲載したいと思います。前回と同じ画像を使い DPP3 と DPP4 でチェックしました。解像感の判断しやすい部分を「100%」で切り出しています。

まずはベースとなる DPP 3 の初期設定画像。
この設定における解像感の評価については前回と変わりません。

■Digital Photo Professional 3

DPP 3 の初期値
DPP3_00.jpg

では、さっそく前回おすすめ設定の「デジタルレンズオプティマイザ=ON」+「シャープネス=ゼロ」で現像処理した画像と、それに「Sharpener Pro」で仕上げた画像を DPP 3 と DPP 4 のそれぞれで作成してみました。(それにしてもシャープネスをかけていない画像はヒドイなぁ・・・)

■Digital Photo Professional 3

DPP 3 DPP 3 + Sharpener Pro
DPP3_10.jpg DPP3_11.jpg

■Digital Photo Professional 4

DPP 4 DPP 4 + Sharpener Pro
DPP4_20.jpg DPP4_21.jpg

これを見ていただければ分かると思いますが、DPP 3 と DPP 4 の解像感の違いはほとんどありませんね。つまり基本的な技術は変わっていないと思われます。

前回は Lightroom 5 との比較でしたが、もともと「デジタルレンズオプティマイザ=ON」+「シャープネス=ゼロ」で且つ、「Sharpener Pro」で仕上げる条件だと Lightroom 5 との差がなかったということですが、この比較をしていなかったため、すっかり DPP 4 の解像感が向上したのだと思い込んでしまいました。すみません。

とはいえ、DPP3 と DPP 4 の現像された画像は同じではありません。DPP 4 の方がメリハリのある印象の仕上がりです。その秘密はシャドーの処理が変わったことではないかと。おそらく今まではシャドーが完全につぶれないような設定になっていて、それが逆にメリハリのない仕上がりになっていたのだと思われます。それが DPP 4 ではシャドーを残しつつ、うまくつぶしてきました。

また、ノイズ処理も良くなっていて、荒れたシャドーが滑らかなシャドーに変わりました。この2つの改善により、メリハリがある解像感の高い画像に仕上がっていると思われます。

DPP 3 と DPP 4 で現像した画像を Photoshop CC 2014 のヒストグラムで比較してみるとその違いが分かります。

■Photoshop CC 2014 のヒストグラム

DPP 3 で現像 DPP 4 で現像
DPP3.jpg DPP4.jpg

どちらにしても、DPP 4 から品質は間違いなく向上していますが、シャープネス処理は問題ありですね。

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