風景写真の流儀 その2

最近は YouTube に様々な撮影テクニックの動画がアップされています。その中から風景写真の流儀として書き留めておきたいことがらについてまとめてみました。以前からカメラブレに関しては気を使ってきましたが、表現方法やカメラのモード設定についてはとても参考になりました。

【01】 スローシャッターによる滝の構図の決め方
スローシャッターの場合は仕上り具合を確認するためにあらかじめ ライブビューで撮影してから構図を決定すると良い。スローシャッターでは、実際に見えている景色から想像しにくいため整っている部分を探し出すことも重要。

【02】 背景のボケリングをコントロールする
絞りはボケ具合に影響があるが、ボケリングの大きさも絞りで調整できるので、何枚か撮影しておきあとで選ぶ方法もある。

【03】 高速シャッターを使う
水量のある場合は、高速シャッターも有効。スローシャッターと両方撮影しておく方が良い。滝の場合はシャッタースピード 1/500秒以上、ISO はオートにすると撮影しやすい。

【04】 スローシャッターを使う
スローシャッターで流すときは AV モードで調整する。あらかじめ ISO を 100 に設定してから絞り込んでいき、シャッタースピードを見る。NDフィルターでスローシャッターを使う場合はアイピースシャッターを使用する。


【05】 ライブビューを使う
ライブビューによる撮影のメリットは、コントラストAFによる「厳密」なピント合わせが可能。
センサーからの直接の画像を見てピントを合わせることができる。

また、ライブビューはミラーとシャッターが跳ね上がった状態から電子先幕シャッターにて露光するため、カメラの振動は限りなくゼロに近い。ちなみに電子先幕シャッターを搭載している EOS-1D シリーズは EOS-1D X のみとなります。Nikonは D810 から搭載されましたが、2回レリーズしないと動作しない。

【06】 回析現象対策
回折現象(光の回折現象による小絞りボケ)はセンサーサイズが小さいほど出やすい。その代わり被写界深度は深いのでそこでバランスを考えて撮影する。ただし、Digital Photo Professional 4 のデジタルレンズオプティマイザである程度回復できる。個人的にはレンズの性能にもよりますが、フルサイズは F8 が一番良く F16 あたりが限界。絞り込み過ぎると解像度が落ちると思います。

【07】 高感度撮影では絞り解放を使うとノイズが少ない
高感度撮影では、絞り解放で使うことでノイズを抑える効果がある。もちろん、ISO を上げ、絞り込むとノイズが目立ってくるが、このような場合は三脚にしっかりと固定して撮影する。

【08】 霧は絞り込むと良い。
霧は全体的にやわらかい感じに仕上がるので、できるだけ絞ってメリハリをつける方が良い

【09】 オートライティングオプティマイザ
オートライティングオプティマイザが「しない」以外に設定されていると、明るく撮影されることがあるので「オフ」で使用する。

以上です。
何かの参考になればと思います。

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