Lightroom で『Fujifilm XTrans III』に基づいたフィルムシミュレーションを可能にするプロファイルを公開します
これまでフィルム調の色を出すには、Photoshop や Lightroom などのプラグインやプリセットを使ってきました。それにより効率は上がりましたが、質感(色)はイマイチでした。
結局、フィルムから精度のよいプロファイルを作ることは簡単ではないのでしょう。しかし先日、偶然『Fujifilm XTrans III』に基づいたフィルムシミュレーション・プロファイルを海外のサイトで見つけました。
なるほど、デジタルカメラのデータから作れば作りやすそう。
検証も簡単にできるし。
■Stuart Sowerby
https://blog.sowerby.me/fuji-film-simulation-profiles/
富士フイルム独自の「RAW FILE CONVERTER」ソフトウェアからのフィルムシミュレーションに基づいて、カメラ内処理に非常に近い結果を生成する一連のLUT(ルックアップテーブル)を作成しました。
とあります。
実際に比較したサンプルもあるので、興味のある方はご覧ください。
すでに、海外の RAW 現像ソフトには組み込まれているらしい。
サンプルの精度はかなり高いです!!
とりあえずダウンロードして 3D LUT が使えるソフト Luminer 4 にて、EOS-1D X で撮影した写真を試してみたところ、非常に良い仕上がりで久しぶりにワクワクしてきました。
これまでの方法は、彩度と諧調を別々に調整できなかったので撮影条件が変わるとほとんど使い物にならず、その条件ごとにプリセットを作る必要がありました。でも、今回のプロファイルは 3D LUT から作られているので彩度と諧調を別々にマッチングすることができるため、複数のプロファイルを用意する必要はなさそうです。
ただ、Luminer 4 は動作が遅いのと、古いデジタル一眼レフには対応していないため、私はこれを Lightroom で使えないか試行錯誤し、ようやく使えるレベルのプロファイルができましたので公開します。もちろんフリーです。
また、ダウンロードはページの最後にリンクを貼っておきます。
使用条件をお読みになって、ご自由にお使いください。
- 以下サンプル -
撮影・現像データ:EOS 5Ds R / EF 24/70mm f/2.8L II USM / Lightroom Classic
サンプルは、Acros, Astia, Classic Chrome, Pro Neg Hi, Pro Neg Std, Sepia, Provia, Velvia の8つです。
なお、このプロファイルを Windows で使用する方法は以下の通りです。
①『C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Settings』にコピーする
②Lightroom and Photoshop を立ち上げる
■FUJIFILM FilmSimulation Profiles for Lightroom (Windows)
⇒ ダウンロードはこちら
■フィルムシミュレーションの種類は以下の9つです。
・Acros
・Astia
・Classic Chrome
・Mono
・Pro Neg Hi
・Pro Neg Std
・Sepia
・Provia
・Velvia
■使用条件
※自己責任でお使いください。
※Mac でも使えると思いますが検証はしておりません。
※感想などコメントいただけると嬉しいです。
初めまして。こちらののフィルムシュミレーションをぜひ試してみたいと思ったのですが、
もう少し手順を教えて頂けたらと思いコメントしました。macでphotoshopで試せたらと思っていますが、
①『C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Settings』にコピーする
②Lightroom and Photoshop を立ち上げる
の部分、もう少し細かく教えて頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。
Lightroom Classic (Mac版) 利用中です。
プロファイルブラウザの+ボタンをタップし、xmpファイルを読み込ませることでユーザープロファイルとして追加できました。
プロファイルを配布していただいて、ありがとうございます!