PX-G900 でプロファイルを使って印刷するときの注意点
最近、MonacoPROFILER で作成したプリンタプロファイルの様子がおかしかったので、グレースケールを印刷してみたところ、なんとシャドー側がイエロー/グリーンに偏っていました。う~ん、壊れたかな?
でも、今はソフトがないんで再作成することができないんですよねぇ~。
で、よくよく考えてみると、純正プロファイルでも同様の現象が起きていたような気がして、これについてちょっと実験してみました。もしかするとプリンタ自体の問題かも~!
まず印刷する前に、チェックしておきたい設定を確認します。
一つ目は、プリンタのプロパティにある、「印刷品質」です。実はこれ、メーカーのホームページでは、ここを「フォト」にしなさいってなっています。なんでかな?って思っていたのですが、今回これを実験してみました。
それと、二つ目に Photoshop から印刷するときに、プロファイルの変換をしますが、このときマッチング方法を「知覚的」か「相対的な色域」かという問題です。以前エプソンの技術者に聞いたとき、「知覚的」で調整しているので、「知覚的」で変換しないと色が合いません といわれたのですが、ホームページで確認すると「相対的な色域」を使うように記載されています。どっちなんだろう?
もちろんテストするプロファイルはメーカー純正と MonacoPROFILER の2つです。
さてさて、その結果なんですが…
まず、純正プロファイルを使ってプリンタプロファイルの「印刷品質」を「フォト」にして印刷してみました。すると、シャドーの色かぶりが改善するではありませんか!! こんなんありって感じです。原因はよくわかりません。
でも、まだわずかにシャドーにグリーンがのっているように感じます。
これは、今まで風景写真しか印刷してこなかったので気づかなかったのですが、人肌の場合は結構気になります。もしかするとハード的な問題かもしれません。
同様に MonacoPROFILER で作成したプロファイルも「印刷品質」を「フォト」で印刷してみたところ、純正プロファイルと同様に改善されました。そうすると、プリンタの調整の問題かもしれませんねぇ。こうなると、プリンタの調整が良いのか、プロファイルをカスタマイズするのが良いのか迷います。私のプリンタ固有の問題なら修理ですけどね。
さて、ここで改めてわかったことは、グレースケールの中間からシャドーにかけての明るさが純正プロファイルと MonacoPROFILER ではかなり違うということです。MonacoPROFILER の方が明るく、しかも全体的にイエローが強く印刷されます。純正プロファイルの方がモニタに近いです。
また、MonacoPROFILER は真っ黒に近いところの階調がなく、べたっとした感じに印刷されます。以前、プロファイルの分析をしたときに、MonacoPROFILER はシャドーの情報が極端に少ないことはわかっていましたが、ポートレートでは問題になるかもです。
それと、Photoshop のプロファイル変換におけるマッチング方法ですが、これは私の印象では「相対的な色域」で変換した方がモニタに近いです。「知覚的」で変換するとイエロー/マゼンタが強くなるように感じます。これは好みの問題もありますね。結果はお好きな方をどうぞって感じです。
結果として、純正/MonacoPROFILER を問わず、プロファイルを使った印刷の場合は、プリンタプロファイルの「印刷品質」を「フォト」にして、Photoshop のプロファイル変換のマッチング方法を「相対的な色域」でプリントすると、まぁまぁの感じで印刷されます。
また、純正プロファイルで人物を印刷する場合は、少し中間の明るさを上げると良い結果になると思います。
私の方は本日時間が空いたので、G900のプロファイル
を初めて作成してみました。
(今まで仕事用の出力機ばかり作っていました)
PROOFはEZColorと違い設定箇所が多く、まだ分からな
い所も多く何となく作っているという感じですが、現
状は満足しています。
G900の方も先ほどテスト印刷をしてみましたが、多少
赤みがモニタと違っている様に感じますが、これなら
「合格!」と言う感じでした。
プロファイル作成の際、レンダリングインテントを選
択する所が有り、今までこの様な設定が無かったので
少々悩んでいます。
(現状いつも使っている物を選択)
もう少し分かり易い説明書が欲しいこの頃です。