必見!顔料系プリンタプロファイルは時間が命?(補足)
前回書いた「必見!顔料系プリンタプロファイルは時間が命?」について、説明不足のため誤解を招いてしまったようです。ここで補足いたします。
まず、基本的なことですが、いくら顔料系プリンタが色の安定度に優れているとはいえ、時間とともに変化することは当たり前ですし、それは十分理解しています。また、本当に安定するまでには1日程度必要であると思っています。ですが、なぜか PX-G900 では1日以上たったチャートでプロファイルを作成すると、モニタと色が合わなくなるんです。印象としては全体的にコントラストが無くなり、緑っぽくなります。
私は今まで1時間程度乾燥させてからプリンタプロファイルを作成していたのでわからなかったのですが、ひょんなことから2日程度経過したチャートからプロファイルを作成しプリントしたところ、かなり緑っい画像がプリントされ、それで気づきました。
不思議に思い、後日、印刷後1時間たってからプロファイルを作成し、さらに1日たってからプロファイルを作成して比較したところ、やはり同様の傾向が出ました。そこで今度は、フロンティアと比較をしたところ、1時間後に作成したプロファイルの方がフロンティアに近い。また、キャリブレーションされたモニタと比較しても1時間後に作成したプロファイルの方が近いといった結果になりました。
もし仮に、印刷後1日たったプロファイルが正としても、つじつまが合いません。
例えば、印刷直後よりも1日以上たったプロファイルの方が薄いということは、逆に言うと、印刷後にどんどんプリントが濃くならなければなりませんし、印刷直後は真っ赤になるはずです。もちろん、1日たてばよい色になるはずです。
ですが、どちらのプロファイルを使っても、そのような変化は無く、プリント直後から1日たった今でもほとんど変わりません。ある意味、安定しています。コントラストに関しては、むしろ印刷直後よりもやわらかくなりますね。ですのでおかしいと思うんです。
明日、もう一度フロンティアのプリントと比較してみようと思っていますが、私の環境では1時間後のチャートが一番良い結果になったというわけです。
i1 Match 3.0 および 3.0.1 でも同じ結果でした。当然、測色から全てやり直した結果です。昼間の太陽光下でも比較しましたが、評価は変わりません。
この休みは撮影に出かけるので実験はお預けですが、納得がいかないので、もう一度準備をしてトライしてみようと思います。