EOS 5D を使ってみました

この連休に少しの時間でしたが、EOS 5D をテストすることができました。
本日はファーストインプレをお伝えしたいと思います。

まず、カメラを手にした第一印象は EOS 20D とあまり変わらない大きさだな…でした。
しかし、思った以上に液晶が大きいのは良いですね!
EOS-1Ds は、屋外での画像確認は不可能(笑)に近いのですが、EOS 5D のモニタは非常に見やすい。


そして、空シャッターを押した印象は「とっても静か」です。
安っぽい音ではなく、キヤノンにしてはとっても心地よい音です。これと比べると EOS-1Ds はうるさい。EOS 20D は安っぽく聞こえます。ちなみに今回は電車の旅で使ってみたのですが、電車内でシャッターを切ってもほとんど気になることはなかったと思います。(勝手な思い込み?)

また、ボディが小さいので、持ち運びが楽! マイクロドライブのフォーマット(6GB)も早いし、カメラ自体の起動時間も早く、まったくストレスを感じませんでした。このあたりは EOS 20D も同様です。

ただ、いいことだらけではありません。
オートフォーカスについては EOS-1Ds と比べると迷うことが多いです。ただ、焦点が合えばその精度は正確でした。それと、オートフォーカスのセンサーがファインダーの大きさとあっていないので、もう少しコーナーまでセンサーがあるといいかもです。(理想は CONTAX のように対角線上にセンサーがあると便利)

あっ、それともうひとつ決定的な違いはバッテリーです。
とにかく何枚撮影できるのかわかりませんが、ぜんぜんバッテリーの表示が変わりませんでした。
デジカメの場合、これってかなり重要ですよね。

さて、一番重要な色について。
今日のところはまだ結論は出せませんが、ここまででわかったことを書きたいと思います。
まず、ピクチャースタイルの設定ですが、RAW で撮影し DPP で現像すれば設定に関係なく結果はすべて同じになるだろうと思っていましたが、実際に撮影した画像を比較してみると、それぞれ微妙に違います。もしかすると、これは単に明るさ(自動露出のためにバラツキがでてしまったのかも)の違いかも知れませんね。もち、撮影はピクチャースタイルを変えて撮影しました。

それと、EOS-1Ds との比較ですが、良い悪いはおいといて、ピクチャースタイルの「ニュートラル」に関していえば EOS-1Ds の発色がすばらしいです。

 ■EOS-1Ds ピクチャースタイル「ニュートラル」
 EOS1_0001.jpg
  ※EOS-1Ds の場合は「スタンダード」よりもこちらの方が管理人の好みかもです。

 ■EOS 5D ピクチャースタイル「ニュートラル」
 EOS5_0001.jpg
  ※EOS-1Ds と比べると色が浅く、赤っぽい感じがします

しかし「風景」ではほぼ同じ。ただし青はかなり違いますが…

 ■EOS-1Ds ピクチャースタイル「風景」
 EOS1_0002.jpg
  ※EOS 5D と比べると、若干コントラストが強い感じがします

 ■EOS 5D ピクチャースタイル「風景」
 EOS5_0002.jpg
  ※EOS-1Ds と比べると自然に感じられ、青の発色が濃い感じですね

EOS-1Ds と EOS 5D を比較してみてわかったのは、同じ露出でも明るさが微妙に違うことです。もともと EOS-1Ds は1/3 ほどアンダーになると聞いたことがありますが、本当のところの理由はわかりません。ただ、DPP の RAW 画像調整パラメータを確認してみると、ダイナミックレンジが EOS-1Ds と EOS 5D では若干の違いがあるようです。(EOS-1Ds は -9.0 ~ 3.8 で、EOS 5D は -9.0 ~ 3.6。ちなみに EOS 20D は -9.0 ~ 3.5 となっています)

 ■DPP の RAW 画像調整画面(EOS-1Ds)
 DPP.gif

この数値をあわせると、ほぼ明るさとコントラストが同じになるようです。同じフルサイズでも EOS-1Ds の方が器的には広いようですね。

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    EOS 5D を使ってみました” に対して4件のコメントがあります。

    1. Dino より:

      初めまして。記事について興味深く拝見しております。
      今回の記事で述べられているDPPのダイナミックレンジですが、これは単純に撮像素子が持つ本来の情報量(の幅)と判断して良いのでしょうか?
      というのは、この記事で使われた20Dが-9?3.5というのに対し、所有の30Dが-9?3.6(5Dと同じ)という事になっているからです。 20Dと同じ構造の撮像素子を改良(低ノイズ化)した事による成果とも受け取れますが。

    2. y-komano より:

      Dino さん、こんにちは
      ご質問の件ですが、これはメーカーに聞いたわけではないので、あくまで私個人の考えとしてお聞きください。
      ブログにはダイナミックレンジと書きましたが、正確には濃度(D)ではないかと思っています。フィルム(フィルムスキャナ)で良く出てくる単位です。
      これが濃度であるならば、EOS 20D < EOS 30D , EOS 5D < EOS-1Ds となりますね。
      ただ、この数値が広いからといって、情報が多いとは限らないと思います。例えるならばコップは大きいが、水の量は同じ… みたいなことがあるのではないでしょうか?(例えが悪い?(笑))

    3. 大石  勲 より:

      お久しぶりです。興味深く拝見いたしました。
      EOS5Dを使用していますがRAW撮影のみで、殆どCS-2で済ませています。時々色の確認のため、シルキーピックと比べます。CS-2はバッチで迅速に現像できるので助かります。また、電池能力は素晴らしく、連続1K枚写しても平気なのは驚きです。

    4. Dino より:

      y-komano様
      リプライありがとうございます。なるほど、濃度レンジと読み替えると確かに色々と合点がいきます(20Dと30Dでは、同じ露出でも上がりの濃さが若干違うとか)。全くの余談ですが、例の数値、10Dでは-9?3.4と出ていました(参考まで)。

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