PX-5600 の LCCS について

昨日、PX-5600 の「LCCS(LogicalColor Conversion System)」や「VMインクテクノロジー」について注目しているとコメントしましたが、その件についての補足です。

以前からいわれていた色域(ガモット)について少々触れたいと思います。
そもそもプリンタで表現できる色域はモニタなどに比べてかなり狭いという事実を再認識する必要があります。


例えば、モニタとプリンタをマッチングさせるには、「出ない色」を「出せる色」に変換しなければなりません。私はこのロジックを改善したのが LCCS だと思っています。

正確には、これはプロファイル変換をするわけではなく、プリントするときのインク量を最適化し、見え方を改善する技術だと思われます。しかしそうなると Photoshop などでプロファイル変換して印刷した場合は有効なのかなぁ?

ちなみに AdobeRGB と比較すると、これだけの差があります。

 ■PX-5500 と AdobeRGB(白)
 PX-5500-1.png

 PX-5500-2.png

もちろん、実際に写真に撮影されている色域がプリンタのガモット内であればあまり問題はないかもしれませんが、こういった違いがあることは認識しておかないと、迷宮に入ります(笑

ちなみに、このマッピングを調整するのがプロファイルエディタなんですよね。
icc プロファイルも、デバイスの全ての色を記録しているわけではないので、モニタへの表示やプリンタへの印刷時には、プロファイルの測色ポイントから計算して数値を求め、それをもとに変換し色を決めています。

EPSON のサンプルにもあるように、効果があるのは、深い緑や深い青などの色になると思われますが、LCCS には期待しています。

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