Sun xVM VirtualBox による仮想化のメリット

私はさまざまな現像ソフトやプラグインをテストするので、よく体験版を使います。以前は購入していたのですが、使ってみるとだめなソフトが多く、使わなくなるのは勿体ないので、最近はもっぱら体験版を使います。そんな関係上、テストのたびに OS を再インストールするのがいやなので、早くから仮想化を導入してきました。

仮想化のうんちくは他のサイトに譲りますが、簡単に言ってしまうと、今使っている Windows Vista 上に仮想的なエリアを構築し、そこに OS をインストールし動作させることができる技術のことを言います。また、ソフトにもよりますがベースとなる OS (ホスト OS)とインストールする OS (ゲスト OS)もさまざまな組み合わせが可能です。

例えば 32bit OS / 64bit OS もOK。Server もインストールできます。 Windows / Mac OS X / Linux など、本当に巾が広いのです。例えば Windows Vista に Windows Server 2008 を入れることも可能なのです。

さて、ここからがメリットなのですが、実は一度インストールした状態をスナップショットで保管しておくことで、ボタンひとつで簡単に初期状態に戻すことができます。そうしますと、体験版のソフトであれば、無限にテストすることが可能となります。もちろん、複数のスナップショットを作成することも可能です。


さらに、普段は使いたくないソフトを一時的にインストールして使う場合にも便利ですし、バックアップもファイルのコピーで終わり。パソコンが変わってもコピーすればすぐに使うことができます。(ライセンス認証の問題はありますが・・・)

もちろん、いいことだけではありません。
仮想化することで、ハードを直接制御するようなものは弱いです。例えばモニタのハードウェアキャリブレーションなどはその筆頭でしょう。また、グラフィックカードの性能をフルに生かせない。ソフトによっては USB が使えないなど、さまざまです。

さて、ではどのようなソフトが良いのでしょうか?
私がいろいろと使ってきた中では、タイトルにある「VirtualBox」がお勧めです。
そのほかにも、一番有名な「VMware Workstation」やマイクロソフト社の「Virtual PC 2007」などがありますが、それぞれ一長一短があるので難しいところです。

  ■Sun xVM VirtualBox
    http://jp.sun.com/products/software/virtualbox/

  ■VMware Workstation
    http://www.vmware.com/jp/products/ws/

  ■Virtual PC 2007
    http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/virtualpc/default.mspx

VMware Workstation は Windows 系のソフトで、Mac OS X 用は VMware Fusion という製品がありますが、どちらも有料ソフトです。両方とも仕事で使っていますが、マルチ CPU 、マルチディスプレイ対応など、とても優れたソフトです。ですが、VirtualBox と比べて動きが重い。また、2 CPU 設定にするとますます重くなるようで、実用的ではありません。

その点、Virtual PC 2007 は無料ですし、かなり軽快に動作します。やはり純正ソフトのよさがありますね。仕事では多くの場合、これを使うことが多いです。ただ、機能が一番少ないのが欠点で、致命的なのは USB 機器が使えないことです。もちろん、純正ソフトなのでホスト OS は Windows 系ソフトになります。あと、スナップショットがひとつしか作れないこともマイナスです。

さて、本命の VirtualBox ですが、これも個人利用であれば無料で使えます。また、動作は3本中もっとも軽い。これは大きいです。また、USB 機器もサポートしていますし、何よりも「画面の設定」にある「詳細設定」の「モニタ」にきちんとドライバを設定できるのはこの VirtualBox だけです。

なぜここにこだわるかといいますと、モニタキャリブレーションされたプロファイルを使うことができるからです。これがカラーマネージメントでは必須といってもいいでしょう。もちろん、他のソフトでも対応できないこともないんですが、あまりお勧めできるやり方ではありません。

ちなみにどうするかといいますと、モニタの「色の管理」にある「詳細設定」で「デバイスプロファイル」にモニタプロファイルを指定する方法があります。これは良く勘違いされる方が多いのですが、ここはあくまでデバイスプロファイルの指定が無い場合、このプロファイルが使われるということなので、これをモニタプロファイルに変えることは応急処置的なやり方です。

戻りますが、 VirtualBox にも欠点があります。それはファイルのコピーをドラックアンドドロップでコピーできないことです。先の2つのソフトはそれが簡単にできます。VirtualBox の場合は必ず共有フォルダを設定してからでないと、ホスト OS とゲスト OS の間でファイルのやり取りができません。また、そのやり方が少々面倒です。ただ、このソフトもどんどんバージョンアップしているので、そのうちに解消されるかも知れませんね。

さて、いろいろと書いてきましたが、結局はどこにポイントをおくかで使うソフトは違ってくると思いますが、一般的には、ほどほどに使いやすくバランスが取れているのは VMware Workstation で、 Virtual PC 2007 は純正ソフトである信頼性・安心感ですが、写真に関しては、パフォーマンスとカラーマネージメントを考えると VirtualBox ではないかと思います。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です