Photomatix Pro 5 日本語版リリース
ようやく Photomatix Pro 5 の日本語版がリリースされました。
アップグレード費が 2,900 円だったので早速バージョンアップしてみました。
■HDR Soft
http://www.hdrsoft.com/jp/
さて、今回のバージョンから新しい処理方式が2つ追加されました。
一つ目は「トーンマッピング」の「コントラスト最適化」
二つ目は「露出合成」の「インテリア」
さらに「単一画像の読み込み」と呼ばれる機能も追加されました。これは一つの RAW データから「露出合成」を行うことができる機能で、これにより Lightroom から露出違いの画像を生成し送る手間がなくなります。
その実力はいかに?
では、早速使用してみた感想を書きたいと思います。
※前回のブログ
■HDRによる「リアリティの高い風景写真」の作り方
https://www.art-photo.jp/blog/archives/2013/08/post-113.html
はじめに「単一画像の読み込み」機能から
まず、この機能を使うには「露出合成を作動させる」にチェックする必要があります。そうすると編集画面で「露出合成」が選択できるようになります。それと、単一画像で利用するには「ノイズを減らす」を行わなければなりません。これをチェックしないとノイズが多く発生します。
さてこの機能の評価ですが、単一画像で処理できるのは便利なのですが Photomatix Pro の解像感に不満。手間でも Lightroom で現像する方が質が高いといった印象です。
次に追加された新処理方式ですが、今回注目したのは「露出合成」の「インテリア」です。これは自然な仕上がりを目的とした処理で、実際に現像してみた印象は、中間からシャドーにかけてのつながりが良く説明通りの仕上り感です。
■左から単一の「インテリア」と「コントラスト最適化」、「Lightroom + Exposure」
ただ、この露出合成系の処理は昔からメリハリがなくなる傾向があります。最終的には Exposure 6 を使い、色調・色温度・コントラストなどを微調整します。そのワークフローは以下の通りです。
Lightroom 5 → Photomatix Pro 5 → Exposure 6
それぞれの役割は、まず Lightroom が RAW → TIF 変換。ノイズ処理、レンズ補正、ゴミ取り、そしてトリミング(縦横比率)などをここのステップで行っておきます。
その次に Photomatix Pro を使いダイナミックレンジの高い画像を合成。
最後に Exposure で色調を調整。フィルム調にすることでイメージ通りの写真に仕上げます。あと、色温度に関してはフィルターを決めてから調整します。なぜかと言いますと、使うフィルタによって色温度も変化するためです。ですので、フィルターを決めてから色温度を調整します。
前回は、少々派手目な仕上がり感でしたが、今回の処理方法はかなり応用が効くのではないでしょうか?
興味がありましたらお試しください。