オートフォーカスでピントが合わない本当の理由

私は風景写真をメインに撮影していますが、AF のピント精度についてそれほど気にしたことがありませんでした。普段の撮影ではカメラを三脚に固定し、ライブビューでピントを確認しているからです。また、手持ちの場合でも十分な精度がでていると思っています。

しかし、人物写真において AF のピント精度は死活問題ですよね。今日はこの問題について、デジタル一眼レフのメンテナンスのお仕事をされている方から貴重なお話しをお聞きしたので、ご紹介したいと思います。話を聞いてみると、ピントが合わない理由は沢山あり、なるほどといった感じです。


— 以下、ポイントをまとめて掲載します —

メーカーの基準値には幅がある。カメラとレンズで基準値内であっても両端だとすると、ピントが甘かったりする。カメラとレンズの組み合わせによる調整は、その組み合わせが崩れると意味がない。そのため、まずはカメラを一つの基準とし調整する。その上でずれがある場合は、レンズがずれていると判断し調整する。

カメラは、センサー面とフランジが平行であると思っているが、これが結構平行でない場合も多い。そうすると方ボケになる。フィルム時代は気にならなかった問題だが、デジタルになり簡単にこれを確認できるようになった。

カメラのAF調整は、縦・横・斜めと複数のセンサーがあり、それぞれのセンサーを調整しなければ意味が無い。カメラのアジャスト機能は、全体を前後させるため、センサーが一つだけ狂っていると、そのセンサーでフォーカスするときはピンとが合わなくなる。メーカーは、基準値に入っているかいないかしか見ていない。

— ここまで —

つまり、メーカーの基準以上の精度を求める場合、それをチューニングしてくれるショップが必要になるというわけです。このようなプロ専門ショップは存在しています。ただしキヤノン機だけですが。

もう、これを読んだらもうメーカーのせいにはできませんよ(笑)。私の場合メーカーの基準で十分というわけですね。あぁ、ちょっと複雑。とにかく、こういったことを知らないと無駄なお金と時間を使うことになりますのでご注意くださいね。

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