Canon EOS-1D X で撮影した写真を「質感のあるフィルム調」に仕上げる方法
最近は FUJIFILM X-T2 でフィルム調の写真を楽しんでいますが、これまで撮影してきた画像を見るといつも残念な気持ちになります。そこで本日は Canon EOS-1D X で撮影した画像を使い、どこまでフィルム調に仕上げることができるのか、その方法について書きたいと思います。
これまでもフィルム調(Velvia)の発色に仕上げるにはどうしたら良いかを研究してきました。古くは カラーパッチを撮影し Photoshop でカラーバランスを調整したり、Eye-One を使い各種プロファイルを作ったり、Alien Skin の Exposure をはじめとした様々なプラグイン、はたまた DxO などのフィルム調の機能が充実したアプリなど、数多くの手法やアプリ、プラグインを試してきました。
で、今のところの結論としては Lightroom のプリセットを使うのが簡単で質感の高いフィルム調に仕上がる方法であると考えています。この Lightroom 用プラグインも数多くありますが、有名どころは「VSCO FILM」でしょう。しかし、私は RNI の「RNI All Films」という有料プリセットをおすすめします。まずは仕上げた写真をご覧ください。ちなみに選択したプリセットは Velvia 50 です。
どうでしょうか?
これ、プリセットを選択し明るさを調整しただけでこのクオリティですよ!!
中には無料のプリセットや、プリセットがシリーズ化されていて、何個も購入する必要のある物もありますが、「RNI All Films」は有料ではありますが、一つにすべてのプリセットが入っています。しかも、仕上がり感も良くほとんど調整の必要がありません。
■RNI
http://reallyniceimages.com/index.html
■RNI Films(Lightroom 用)他にも Capture One 用などもあります
http://reallyniceimages.com/products/all-films-lightroom-pro.html
※ちなみにこれを購入すれば Photoshop の ARC プリセットもついてきます
まとめると、
1. フィルム調の仕上がり感がとても良い(完成度が高い)
2. 有料ではあるが、これ一つですべてのプリセットが手に入る
3. Lightroom だけで完結できる
・最終イメージを見ながら作業できる
・Lightroom に取り込むときに一括でプリセットを適用できる
・何度も繰り返し微調整ができる
・とにかくワークフローが単純(他のソフトとの連携も充実しているが・・・)
・結果的に早い
といったところでしょうか。
このプリセットの良いところは、カメラプロファイルをベースとしていることです。トーンカーブなどで調整すると写真の雰囲気まで変わってしまうことが多々あります。それと比べると雰囲気が大きく変わらない。
これってかなり重要なことなんですよね。よくある失敗写真(と私が思っている)は、変にコントラストや彩度が上がって不自然な仕上がりになっています。本人が良ければそれでいいのですが・・・
最後にカメラについてひとこと。
私は FUJIFILM X-T2 に移行してしまったのですが、もしまた Canon のカメラを使うとしたら、間違いなく EOS-1D X か EOS-1D X MarkII ですね。理由は、風景写真といえど大きく引き伸ばさないのであれば 2,000万画素あれば十分であること。データの取り扱いが楽であること。また、1画素に余裕があるため、あとからレタッチするときの耐久性がとても高いことなどが理由です。
あと、使われている部品も違うせいなのか、出てくる写真もクリアでシャープなんですよね。これについては こちら に詳しく書かれていますので宜しかったらご覧ください。ただ、EOS-1D X 系は大きくて重いので、体力的に難しいかもです(笑)
ちなみに EOS 5Ds R は耐性が無く、色に関しては RNI All Films を使っても自然な仕上がりにはなりませんでした。