Capture One Express Fujifilm 使ってみました!

本日は「Capture One Express Fujifilm」を使ってみて特に気になった、フィルムシミュレーション及び現像パラメータの設定についてコメントしたいと思います。

この Capture One Express Fujifilm は無料で使えるソフトで、さらに有料版の Capture One Pro Fujifilm、そしてフル機能の Capture One Pro があります。

前回の「X RAW STUDIO」のテストでは、Capture One Express Fujifilm がまだフィルムシミュレーションに対応していなかったためテストから外しましたが、Ver.12 になって「フィルムシミュレーションに完璧に対応した」とのコメントがあり、期待してテストに臨みました。

まず、テストにあたり Capture One Express Fujifilm で一つ気になったことがありました。それは「解像感」です。全体的に良くできていたのですが解像感がいま一つ。少し残念だなぁと思って色々と設定をいじっていたときに、

「もしかするとノイズリダクションが強すぎるのでは?」

と思い「ノイズ除去」のパラメータを色々といじってみたら・・・
すごくシャープになるではないですか!

設定は「ルミナンス」を「ゼロ」にすることで、とても解像感の高い写真になったのです。

■Capture One Express Fujifilm の設定

そこで、今回は Capture One Express Fujifilm の現像は全てこの設定で現像しています。
ただし、注意点が一つ。100%で鑑賞する場合、ISO400 以上の場合は結構ノイズが目立ちます。できれば ISO200 での撮影をおすすめします。

では本題に戻りましょう。
今回比較した現像ソフトは、

・FUJIFILM X RAW STUDIO
・Phase One Capture One Express Fujifilm
・Photoshop Lightroom Classic CC

の3つです。

さて今回の比較に先立ち、基本は Lightroom でも Capture One でも問題ないレベルだと申し上げておきます。書かれているコメントは、わずかな違いを見つけてコメントしているので、ちょっと意地悪かもしれませんがご容赦下さい。

では、比較画像をどうぞ。

 

■1枚目は「新緑の緑」のチェック。
100%で見たときに、Lightroom はシャドーの作り方が若干柔らかい感じに仕上がります。また「緑」も少しイエローよりな発色です。Capture One はかなり近い仕上がりです。

< 左:Lightroom 中:X RAW STUDIO 右:Capture One >

 

■2枚目は「海の青」をチェック。
Lightroom は少し色が浅く感じられます。やはりシャドーの作り方の違いでしょうか。Capture One は逆に少し色が深い感じです。

< 左:Lightroom 中:X RAW STUDIO 右:Capture One >

 

■3枚目は「紅葉の黄色」をチェック。
今回は Lightroom の明るさを他の現像ソフトと合わせました。
もみじの露出を合わせると空の濃度が薄くなりますね。Capture One は少しハイライトの処理が強いようです。

< 左:Lightroom 中:X RAW STUDIO 右:Capture One >

 

■4枚目は「紅葉の赤」をチェック。
Lightroom のハイライト部分の「赤→黄色」の処理が若干違いがあります。Capture One はかなり近い仕上がりです。

< 左:Lightroom 中:X RAW STUDIO 右:Capture One >

 

■最後の画像は1枚目の画像を100%拡大して解像度をチェックします。
Lightroom が一番解像度が高いと思います。X RAW STUDIO はシャープネスの線が太い感じですね。Capture One はその中間でしょうか。

< 左:Lightroom 中:X RAW STUDIO 右:Capture One >

使用したレンズが XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS だったので、これを XF16-55mmF2.8 R LM WR に変えればもう少し解像すると思います。

さて、いかがでしたでしょか?
今回、Capture One Express Fujifilm はかなりカメラ現像結果に近い感じで仕上がることが確認できたと思います。

実は、この Capture One Express Fujifilm の仕上がり感が、カメラ内現像にかなり近い感じで現像できることが分かったため、これまで躊躇していた X-H1 への入れ替えを決断することができたのです。

次回は、XF16-55mmF2.8 R LM WR + X-H1 の組み合わせで検証してみたいと思います。

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