FUJIFILM X-H2 の特性を生かしたカメラ設定

今回は、FUJIFILM X-H2 の特性を生かした風景写真向けのカメラ設定をシェアしたいと思います。

 

まずは FUJIFILM X-H2 の特性を知る

一つ目は「解像度」テスト

Fujifilm X-H2 resolution test

※参考 https://www.digitalcameraworld.com/news/fujifilm-just-broke-all-the-rules-for-aps-c-sensors

こちらは ISO感度を上げていった場合の解像度の変化を表しています。この解像度テストから見えてくるのは、他社の APS-C カメラよりも解像度が高いということ。EOS R7 は 3250万画素ありますが他のカメラと解像度の差がありません。それを考えると X-H2 はかなり優秀でしょう。そして ISO6400 まではその解像度を維持しているということです。

 

二つ目は「ダイナミックレンジ」テスト

Fujifilm X-H2 dynamic range test

※参考 https://www.digitalcameraworld.com/news/fujifilm-just-broke-all-the-rules-for-aps-c-sensors

こちらは ISO感度を上げていった場合のダイナミックレンジの変化を表しています。このダイナミックレンジテストから見えてくるのは、ISO1600 までは感度を上げていってもダイナミックレンジに変化は無いということです。

 

三つ目は「ノイズ」テスト

Fujifilm X-H2 noise test

※参考 https://www.digitalcameraworld.com/news/fujifilm-just-broke-all-the-rules-for-aps-c-sensors

こちらは ISO感度を上げていった場合のノイズの変化を表しています。このテストでわかるのは、残念ながらノイズだけは ISO感度と比例して増えていくということです。

ここれらのテストからわかることは

FUJIFILM X-H2 は、他社の APS-C カメラよりも解像度が高く、ISO1600 まではその性能を維持しているということです。ただ、ノイズだけは増えていくので、被写体や用途によってはノイズ対策が必要になります。

 

ダイナミックレンジと撮影スタイル

ダイナミックレンジ

風景写真で特に気を付けたいのは明暗差のあるシーンです。基本、そのような場面は避けるか ハーフNDフィルターを使うなどの工夫が必要ですが、そうはいっても風景写真は輝度差のあるシーンが多いもの。

輝度差のあるシーンで注意したいのは「白飛び」ですよね。これは RAW で撮影していても回復は難しい。そこでカメラの設定でおすすめなのが「ダイナミックレンジ」です。こちらは「DR400」「DR200」「OFF」の3段階ありますが、私は「DR200」に設定しています。

  • ダイナミックレンジ:DR200

理由は違和感もなくハイライトが粘ることです。注意点としては基準ISO感度が 250 になることです。「DR400」は少し不自然に感じたことと、基準ISO感度が 500 以上となりこれだとさすがにノイズが気になるため、DR200 にしています。

撮影スタイル

これまで、手振れを回避するために三脚を多用していましたが、そのたびに発生する設置時間や体力の消耗、シャッターチャンスやフレーミングの自由度を考えると手持ち撮影を増やしたいと考えていました。ただ手持ち撮影の場合、画質と手振れのバランスを考え ISOとシャッタースピードをその都度調整する必要がありました。

例えば、FUJIFILM X-H1 の場合は DR200 にすると基準ISO感度が「400」となるため、解像度とノイズの問題から撮影条件に合わせて設定を「ON」「OFF」したり、ISO感度を調整する必要がありました。また、そこれで設定ミスを引き起こすことも。

しかし、FUJIFILM X-H2 は DR200 にしても基準ISO感度が「250」なので、画質的に DR200 を常用できるようになりました。これにより、面倒であった解像度とシャッタースピードの調整を「ISO感度」の「AUTO」で自動化でき、結果としてミスなく撮影に集中できる環境が整いました。

  • ISO感度:AUTO3 (基準ISO感度:250、上限ISO感度:1600)

今のところ、じっくりとフレーミングしたいときや、川や滝の写真のようなスローシャッターを使う撮影でなければ三脚は使わなくなりました。

 

「Dレンジ優先」について

輝度差の対策としては、ダイナミックレンジのほかに「Dレンジ優先」や「HDR」などがあります。ただ「HDR」については私の好みではないので使用しません。ですが「Dレンジ優先」に関しては常用はしませんが、逆光や輝度差のあるシーンに有効だと思います。

  • Dレンジ優先:弱

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